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夏の定番「麦茶」

「四季折々の食事と健康」。

「医食同源」をテーマに、日本の四季と旬の食べ物・その季節にお勧めの食べ物を紹介していきます。

6月1日は「麦茶の日」

でした。

麦茶の原料である大麦の収穫期にあたり、麦茶の季節の始まりであることから制定されています。

暑くなってくるこれからの季節、麦茶を飲む機会も増えそうですね。

麦茶は、大麦を炒ったものを煎じて飲むもので、昔は「麦湯」と呼ばれていました。

体の熱を冷ましてくれて、汗で失われやすいミネラルも補給できる麦茶は、夏の水分補給の定番ですね。


麦茶の効能


麦茶の香ばしい香りの成分「アルキルピラジン」には、血液の流れを良くする働きがあることがわかりました。

この香ばしい香りには、ストレスを和らげて、気分を穏やかにする効果も認められています。

また、麦茶には「カテコール」や「ゲンチジン酸」などのポリフェノールが含まれていて、抗酸化作用があることもわかっています。

植物が外敵や強い紫外線など苛酷な環境から身を守るために作られるポリフェノールは、ヒトの体の健康維持にも効果を発揮します。

活性酸素

私たちが生きていく上で欠かせない酸素ですが、体の中に取り込んだ酸素のうち何%かは活性酸素に変わります。

活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能・感染防御の役割を持つ一方、過剰になると細胞を傷害し、がん、心血管疾患、生活習慣病など様々な疾患の要因となります

活性酸素の発生と、抗酸化のバランスがとれていることが大切ですが、紫外線や放射線、タバコ、酸化した物質や薬剤の摂取、ストレスなど様々な要因で、活性酸素の過剰な「酸化ストレス状態」になってしまいます。

抗酸化防御機構

もともと人体に備わっている抗酸化防御機構をうまく働かせるためには、バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠が欠かせません。

食べる物から摂取できる抗酸化物質も、うまく活用したいですね。


産業医櫻庭千穂

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