さくらばちほ | 産業医

産業医の櫻庭千穂です。「医食同源」をテーマに季節毎の健康情報を紹介しています。 「食と…

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産業医の櫻庭千穂です。「医食同源」をテーマに季節毎の健康情報を紹介しています。 「食とココロの処方箋」レインボータウンFMオンエア中。書籍:ラクやせおにぎり(小澤幸治著)監修。NPO日本未来基金理事長。栃木県那須高原にクリニック併設のカフェオープン予定。仲間と食材募集中!

最近の記事

菊の節句、菊の効能

重陽(ちょうよう)の節句 9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」にちなんで、「菊」です。 重陽の節句は、もともとは中国から入ってきたもので、5つある節句・五節句の1つで、「菊の節句」とも呼ばれます。 3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句は現代でもよく知られていますが、重陽の節句は、現代ではイベントや一般的に残っている風習はなく、あまり耳慣れないかもしれません。 中国では奇数は「陰陽」の「陽」の数字とされますが、一桁の数字で最大の奇数・陽数であ

    • 十五夜、十六夜、そして・・・

      台風の影響で暑さがぶり返したりもしていますが、暦の上では秋も半ば「仲秋」の頃となりました。 俳句の中で「月」といえば、秋の月のことを表すように、秋は月が一番きれいに見えるといいます。 十五夜 旧暦の8月15日は「中秋の名月」「十五夜」。 2022年は9月10日が十五夜となります。 空気が澄んで、月がいちだんと美しく輝いて見える秋。 空に登ったときにも、見上げるのにちょうどいい高さなのだとか。 松尾芭蕉が詠んだ「名月や池をめぐりて夜もすがら」という句がありますが、

      • 野菜の日・菜の日 野菜を食べる理由

        8月第4週の食とココロの処方箋 野菜のお話です。

        • 野菜の日、菜の日

          「食とココロの処方箋」のテーマの1つである「食」。 「食べること」は、私たちの生命を保つために欠かせないことです。 食べるものが体を作り、心・精神の健康にも大切な役割を果たしています。 8月31日「野菜の日」 今週は、8月31日の「野菜の日」の話題です。 8月31日は「831・や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせで「野菜の日」。 「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という思いから、1983年に9つの関係組合が制定した記念日です。 毎

        菊の節句、菊の効能

          秋の入り口は暑さ処(落ち着き)、禾(こくもの)みのる」

          8月第4週の食とココロの処方箋。 少し暑さも落ち着いて、しのぎやすい日も増えてきましたね。 今週の暦です。 一年を24に分けた二十四節気と、さらに三分割して72に分けた「七十二候」をご紹介しています。 「処暑(しょしょ)」 二十四節気は、8月23日から9月7日まで「処暑(しょしょ)」。 「処」という字には「落ち着く」という意味があり、処暑は暑さが少し落ち着く頃。 日中の日差しはまだまだ強いですが、最高気温が30℃に届かない日があったり、朝晩の風も少し涼しくなった

          秋の入り口は暑さ処(落ち着き)、禾(こくもの)みのる」

          (ラジオ) 虫の「声」と快眠のコツ

          食とココロの処方箋音声データです。 レインボータウンFM 虫の「声」は日本人ならでは。 立秋だけどまだまだ夏。 快眠のコツ

          (ラジオ) 虫の「声」と快眠のコツ

          (ラジオ) 虫の「声」と快眠のコツ

          熱中症や夏バテの予防、感染症にかかりにくくするためにも、質の良い睡眠を

          今週は、休養・健康管理に欠かせない「睡眠」についてお届けします。 熱中症や夏バテの予防、感染症にかかりにくくするためにも、質の良い睡眠をとることはとても大切です。 熱帯夜が続くことも多いこの時期は、暑くて寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまったりと、睡眠の質が低下しやすい時期でもあります。 日の出ている時間が長い夏は、冬に比べて睡眠時間が短い傾向はあるのですが、体力を消耗しやすい夏は特に、疲労回復のためにもぐっすり眠りたいものですね。 夏の快眠のコツ 夏の快眠のコ

          熱中症や夏バテの予防、感染症にかかりにくくするためにも、質の良い睡眠を

          虫の鳴きを「声」と捉える日本人

          8月第2週の食とココロの処方箋 厳しい暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 晴れていたと思ったら急に雷が鳴って大雨が降るような不安定なお天気ですね。 暑さが続いて体力も落ちやすい時期です。 《コーナー①》 最初のコーナーは、今週の暦です。 一年を24に分けた二十四節気と、さらに三分割して72に分けた「七十二候」をご紹介しています。 「立秋(りっしゅう)」 二十四節気は、8月7日から8月18日まで「立秋(りっしゅう)」、秋の気配が漂い始める頃。

          虫の鳴きを「声」と捉える日本人

          「夏の土用」と「鰻」のお話(ラジオ)

          暑いですね〜 鰻たべてますか? 夏の土用の丑の日はなぜ鰻? 鰻はほんとにおすすめなの? 鰻以外のおすすめは? というお話をしています。

          「夏の土用」と「鰻」のお話(ラジオ)

          「夏の土用」と「鰻」のお話(ラジオ)

          「夏の土用」と「鰻」のお話

          7月第3週の食とココロの処方箋。 雨が続いていますね。 梅雨明けは早かったですが、戻り梅雨となっています。 湿度が高いと、気温がそれほど高くなくても熱中症にかかりやすくなります。 室内で過ごす時にもどうぞお気をつけください。 《コーナー①》 最初のコーナーは、 「四季折々の食事と健康」 今週の暦です。 一年を24に分けた二十四節気と、さらに三分割して72に分けた「七十二候」をご紹介しています。 大暑 二十四節気は、7月23日から8月6日まで「大きい」に「暑

          「夏の土用」と「鰻」のお話

          夏越の祓(なごしのはらえ)

          6月30日は、「夏越の祓(なごしのはらえ)」です。 6月30日といえば、1年も半分終わり。 半年分の穢れを落とし、あと半年の健康を祈願する行事です。 12月の晦日である大晦日を「年越」、6月の晦日を、夏を越す「夏越(なごし)」と呼んだところから「夏越の祓」と言われています。 「茅の輪」 神社の参道に、大きな輪があるのを見たことがあるでしょうか。 茅草(ちがや)という植物で作った「茅の輪」というもので、くぐると半年の穢れが祓われるという「茅の輪くぐり」の風習が今も残

          夏越の祓(なごしのはらえ)

          夏至にはセルフヒール

          夏至 6月21日から7月6日まで「夏至(げし)」。 この期間の初日、2022年は6月21日が「夏至日」とされ、北半球では一年で一番、昼が長く、太陽が最も高くなる日です。 暦便覧には、「陽熱至極(しごく)し、また、日の長きの至りなるをもってなり」と書かれており、太陽の力が一番強いとされています。 ここからは冬至に向かってだんだんと日が短くなっていく、陽から陰への切り替わりのポイントでもあります。 夏至の日は、日の出と日の入りが最も北寄りになるので、北へ行くほど昼の時間

          夏至にはセルフヒール

          夏の定番「麦茶」

          「四季折々の食事と健康」。 「医食同源」をテーマに、日本の四季と旬の食べ物・その季節にお勧めの食べ物を紹介していきます。 6月1日は「麦茶の日」 でした。 麦茶の原料である大麦の収穫期にあたり、麦茶の季節の始まりであることから制定されています。 暑くなってくるこれからの季節、麦茶を飲む機会も増えそうですね。 麦茶は、大麦を炒ったものを煎じて飲むもので、昔は「麦湯」と呼ばれていました。 体の熱を冷ましてくれて、汗で失われやすいミネラルも補給できる麦茶は、夏の水分補

          夏の定番「麦茶」

          夏のおにぎりは梅干し

          6月も半ばにさしかかり、だいぶ日が長くなってきましたね。 もうすぐ夏至です。 毎年夏至と冬至に行われている100万人のキャンドルナイト。 「でんきを消してスローな夜を」を合言葉に、2003年に始まったこのムーブメント、今年で20年目を迎えます。 夏至直前の土曜日6月18日には、港区・増上寺にてイベントも開催されます。https://candle-night.tokyo/ 気候変動や紛争、感染症など様々な問題がある中、未来の地球を守って1つになるというメッセージを込め

          夏のおにぎりは梅干し

          春は苦いものを食べよ(ラジオ)

          今回の内容は ・「花が咲く」と「笑う」 ・はらぺこあおむし ・春は苦いものを食べよ:菜の花 です。 2022年3月 食とココロの処方箋(レインボータウンFM)より

          春は苦いものを食べよ(ラジオ)

          春は苦いものを食べよ(ラジオ)

          春は苦いものを食べよ

          3月第2週の食とココロの処方箋。 春の陽気が続いたかと思うと、急に冬に逆戻りしたように寒くなったり、寒暖差の大きいこの頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 三寒四温という言葉がぴったりな頃です。 もともとは、中国や朝鮮半島北部の冬の気候を表す言葉ですが、日本では寒暖の変化が大きくなる春先に使われることが多くなったそうです。 寒さと暖かさをくり返しながら少しずつ季節が移り変わっていくこの時期、春が待ち遠しくなりますね。 《コーナー①》 最初のコーナーは、 今

          春は苦いものを食べよ