凪沙

大学生

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最近の記事

言葉を綴る、伝える、与える。

上高地に行った。 朝3時半に起床し、やけに冴えた目でメイクをして、2つ結びのお団子が中々上手くいかないことで焦燥に駆られながら準備した。ほんのり空が淡いベールに包まれ始めた4時頃に家を出発した。 連れの彼が忘れ物をしたことで2回も家に戻った話はおいておこう。 諏訪湖を通ったあたりで朝日が上り始めた。燦々とした太陽が山から徐々に顔を出すその光景は、私たちを車ごとまるっと、温かく、大きく、そして優しく、包み込んでくれるようであった。助手席の彼は感嘆の声を上げていた。出会ってま

    • 平凡な日々にスパイスを。

      人生ではじめて、男の子を呑みに誘った。 彼はバイト先の後輩で、私に好意を寄せてくれている。 なんとなく彼が気になっていた。目で追ってしまう、何を見て、何を考えているのか知りたい。そう思ったのが誘ったきっかけだ。 図書館で待ち合わせして、店に向かった。彼が少し緊張しているのが雨上がりの湿った空気と一緒に感じられ、くすぐったい気持ちになる。私も緊張していた。 彼は、よく笑う。呑みながら色々な話をした。バイトの話、趣味の話、過去の話。全てが面白くて、2人でずっとお腹を抱えて笑い

      • 教授の話はチルアウトミュージック

        4時限目を受けてる時の、窓から差し込む光が1日の中で最も好きだ。教授の言葉はチルアウトミュージックが目に見えて踊るように、耳に入っては窓の外へ流れていく。私にとってその時間で重要なのは光だ。 光が、木々を揺らぐ。 絵画のように幻想的で美しい空間を創り出す。 こっちにおいでと言われているようで、私は度々席を立ちたくなる。 そのまま窓を乗り越えて深緑の中に飛び込みたい。 私が溢れるくらいに包み込んで欲しい。 光を浴びたい。 思い切り吸い込みたい。 なんてことを考えていると終わりの

        • ココロとカラダを満たすモノ

          朝、目が覚めて恋人に想いを馳せるのは 、おはようと言って同じパンと珈琲をお腹にいれたいから。 ついでにトマトも冷蔵庫から出してこよう。 夏の冷やしトマトはなぜこんなにも心を満たすのだろう。透明なアンティークのガラス皿に切り分けたトマトを着せ、お塩をちょっと飾り付ければ絶品冷やしトマトの完成だ。 手ぬきでいい。手ぬきが積み重なって私の暮らしを彩っているから。 冷やしトマトだって、そうだ。真っ赤で瑞々しいこのトマトは、私の口に含まれ、小さく小さく噛み砕かれて喉をスルッと通って胃

        言葉を綴る、伝える、与える。

          ワタシをみて

          何だか空虚な気持ちになってnoteを書こうと思った。 今日は気の向かないゼミ飲みに行った。なんだかんだで楽しくて、人の交流はやはり面白い。自由になりたい。常にそう思っている。私は何に縛られているのか。 学校?親?恋人?地域?どれも違う気がする。 どこか遠くへ行きたい。自然と温かな人たちに囲まれた場所へ。今の環境悪くない。私は何を目指しているのか。「自分の気持ちに素直に生きなさい」 ゼミの先生に言われた。 自分の気持ちが分からない。いや、分かっている。 けど、その気持ちを素直に

          ワタシをみて