見出し画像

ココロとカラダを満たすモノ

朝、目が覚めて恋人に想いを馳せるのは 、おはようと言って同じパンと珈琲をお腹にいれたいから。

ついでにトマトも冷蔵庫から出してこよう。
夏の冷やしトマトはなぜこんなにも心を満たすのだろう。透明なアンティークのガラス皿に切り分けたトマトを着せ、お塩をちょっと飾り付ければ絶品冷やしトマトの完成だ。
手ぬきでいい。手ぬきが積み重なって私の暮らしを彩っているから。
冷やしトマトだって、そうだ。真っ赤で瑞々しいこのトマトは、私の口に含まれ、小さく小さく噛み砕かれて喉をスルッと通って胃の中に吸い込まれていく。
それだけのこと。でも。この冷やしトマトが私を創っていくのだ。冷やしトマトが私のエネルギーとなり、冷やしトマトを口に含んだ時の甘さとお塩のしょっぱさがココロとカラダを満たす。
「冷やしトマト」
響きが心地良く瑞々しい夏を感じさせる言葉。
「冷やしトマト」今日から夏の季語にしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?