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白黒なわたし

みんなから好かれようとして

ネコ被ってるんでしょ?



みんなからキレイだねって

すごいねって言ってもらいたくて

自分のことを縛り付けてる



「それ、本当のアナタじゃないでしょ?」



久しぶりに会った白黒の私は

顔を見せるなり暴言を吐いた。



認めたくなかったけれど

本当だったから

何も言えなかった。



売れるなら、

誰かの真似をして売れるなら

それでもいいって

どこかで納得させようと

していたけれど

心の中の私は嫌がった。



だって、自由でいたいんでしょ?

自分の言葉を届けたいんでしょ?



“誰か”にならなくてもいいのに。

そのままのアナタでいいのに。



そのままでも

愛してくれる人がいるから

安心して出せばいいのに



「何を怖がっているの?」



いつもならすぐにいなくなるのに

今回はそこに座り込んで

どうやら姿を消すつもりはないらしい。



しばらくあがいてみたけれど

睨みつける視線はなくならない。



もう、覚悟を決めるしか

ないらしい。



心が本当に欲しい物を

見て見ぬふりをするのを

やめるまで



きっと彼女はここにいる。



誰かの正解が

私の正解じゃない。



わかっているけど

怖い。



でも、それを

信じるしかないんでしょ?



最後に彼女はひとこと呟いた。



あなたが進む道はどれも正解。

どの道を通っても

行きたい場所にたどり着くなら

どっちの道で進みたいの?


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