なぎさ

私と仕事と家族とおうち時間。日常に溢れる幸せをきりとったエッセイ。 ひとり時間が何より…

なぎさ

私と仕事と家族とおうち時間。日常に溢れる幸せをきりとったエッセイ。 ひとり時間が何よりも好きなHSP。ひとりが好きでフリーランスになりました 。 エッセイの動画や画像はインスタグラムへ🕊 https://www.instagram.com/nagisa_support

最近の記事

続ける言葉を変えてみる

くやしい かなしい イライラする そんな気持ちでいっぱいになったら 続ける言葉を変えてみよう。 悔しい気持ちを 知ることができた。 悲しい気持ちを 感じることができた。 イライラするくらい あの人のことを 真剣に考えられた。 この気持ちに出会えた今日に 「ありがとう」 本気で言えなくてもいいから 「ありがとう」 と言ってみて。 きっと明日は 今日の気持ちが糧になって あなたはひとつ 強く優しくなれるから。

    • オレンジの部屋と青い部屋

      今日も、怒ってしまった。 ぐちゃぐちゃのリビング、 片付かないおもちゃ。 登校の準備も進まないし 送り出したあとのテーブルには 筆箱と連絡帳。 あんなに言ったのに…!! とイライラしてしまって 帰宅した息子にも 小言を言ってしまう。 あーあ。 こんなのが欲しかったわけじゃないのに。 子どもがいる生活って こんな感じだったの。 こんなに自分の性格が悪いと思わなかったし こんな自分に出会わなきゃいけないって知ってたら… なんて一瞬頭をかすめた。 キッチンの奥に逃げて

      • だれかを救う働き方

        保育園に預けないといけないから、 生きていくためにはお金が必要だから、 だから働く。 自分のためとか 社会のためとか 誰かを救うためとか そんなことはひとつも浮かばなくて “それを選ばないといけないから” と、誰かが決めたルールだけを 働く理由にしていた。 でも、苦しくて そこから抜け出したくて 勇気をもって踏み出したのに 怖くて不安で 結局また誰かの真似をして 働く理由を探してる。 社会を変えたい、とか 誰かを救いたい、とか 大きなビジョンを掲げて進む 仲間がうら

        • その夢の叶えかた

          夢を見た。 ずっと思い描いている理想が叶う夢。 目の前にあの人がいて 聞きたかった言葉をこの耳で聞いた。 舞い上がるほど嬉しくて 身体が熱くなった、と思ったら 熱くなったのは 冷房対策に用意した毛布を ぐるぐる巻きにして 眠っているからだと気づいた。 目が覚めたら いつもの日常に戻っていて 少しがっかりしたんだけど 夢の余韻が 頭の中にまだ残っていて ちょっとだけ口角が上がる。 そっとベッドから抜け出して 誰もいないリビングのカーテンを開ける。 まだ薄暗い空の端

        続ける言葉を変えてみる

          登校シーソーゲーム

          小学校1年生の長男の 初めての夏休みが終わった。 やっと、長い夏休みが終わった。 終わったことにほっとしたものの、 ちょっとがっかりした。 また毎朝、“あの”やりとりが始まるから。 「行く」 「行かない」 「なんで行っちゃだめなの?」 「ママが行けって言ったから」 校門の前で始まる 行きたい・行きたくないの葛藤。 朝は支度もできるし ちょっと遅れるけれど 遅刻しない時間に家も出れる。 登校拒否というわけでもなさそうだし、 単にママと離れるのが イヤだという感じもす

          登校シーソーゲーム

          雨上がりのスパンコール

          『ママ!!みて!! 木にスパンコールがついてるよ!!』 外に出た途端、 大きな声で呼ばれたと思ったら、 息継ぎもしないで 興奮気味に叫んでいる長男は 駐輪場の隣に生えている スギの木を指さしていた。 昨日の大雨のせいで 道路も色が濃くなっているし 木には小さな雫が たくさんぶら下がっていた。 昨日とは打って変わって 空には雲ひとつなくて 絵具をこぼしたような水色をしていて 隠れる場所がない太陽は キラキラ暑い光を振りまいていて 眩しくて目を細めてしまった。 長男は

          雨上がりのスパンコール

          眠る前のしあわせの呪文

          『ママ、きょういちばん、 たのしかったことは?』 毎日寝る前に聞かれる言葉。 ぼくはね、 きょう ほいくえんで おやつたべたことだよ。 ぼくはね、 きょう せんろをつくったこと! ねぇ、ママは? ママはね、 一緒にごはんを作ったこと! ぼくもーーー!! あと、ママはね、 一緒に車で遊んだこと! ぼくもーーー!! 朝からたくさん喧嘩したし、 『ママなんて嫌い!』 『ママ、あっち行って!』 と言われたし 怒ってしまったことを 反省していたんだけど、 今日たのし

          眠る前のしあわせの呪文

          起業したら、怒りんぼママになっちゃった。

          私は、子どもと過ごす時間を 心から楽しめるようになりたくて 起業しました。 いくらお金がもらえても 時間の余裕と、 それ以上に、心と身体の余裕がないと 子どもとの時間を楽しめなかったから。 それなのに 起業してからの私は 今まで以上に『怒りんぼママ』だったなんて! 私はHSP気質(繊細気質)を持っていて 人がまわりにいるだけで へとへとに疲れてしまいます。 だから、満員電車での通勤は 仕事の中でいちばん辛かったし (通勤を仕事とカウントするならば) 広いオフィスで

          起業したら、怒りんぼママになっちゃった。

          もうひとつ増やせるなら

          セミダブルのベッドの上に 川の字になって寝転ぶと 長男が右手をぎゅっと握り、 次男が左手をそっと掴む。 『ママ、今日楽しかったことはなに?』 と、長男はお決まりのセリフを口にするから (我が家では、寝る前に必ず 今日楽しかったことを言ってからおやすみをいいます) 体は上を向いたまま 首だけ右を向いて長男とおはなしをする。 そうすると ママの顔が見えない次男は 掴んでいた左手をほどいて 両手で私のほっぺをはさみ ぐいっと左側へ顔を動かす。 ママ、ぼくはね いま おふと

          もうひとつ増やせるなら

          私の事をわかってくれる人は、誰?

          悩んだ時、 つまづいた時、 不安な時、 誰かに話を聞いてもらいたくなるし、 アドバイスをもらいたくなる。 だって、失敗したくないし できれば望む方向へ進みたいから。 だから、できれば 私をよく知っている人に話を聞いてもらいたいし 私の性格をわかったうえで 「こっちがいいんじゃない?」って アドバイスしてもらいたい。 こうやって書いてみると すごくワガママだな、私って。 でも、みんなそうじゃない? 大切な自分のことだから。 自分の人生は大切にしたいじゃない? だ

          私の事をわかってくれる人は、誰?

          私は、幸せなひとりぼっちになりたかった。

          人混みが苦手で、満員電車はイヤだった。 会社の広いフロアの中で 人に囲まれているのも苦手だった。 誰かの役に立てるって実感できるから 仕事は好きだった。 でも、“人”に囲まれる生活は どうしても苦しくて、会社を辞めた。 「家で自由に仕事がしたい」 と理想を掲げて起業したのは 自宅がオフィスなら満員電車に乗らなくても良いし 人に囲まれて作業しなくても済むから。 そう思っていたんだけど、 起業してビジネスをしてみたら 「仕事をする以上「人と会う」ということは避けられない」

          私は、幸せなひとりぼっちになりたかった。

          私は、“わたしエクスプレス”の運転手

          あなたは、電車の運転手。 “わたしエクスプレス”の運転手。 人生、という長いレールの上を 終点につくまで ずっと走らせている。 幼い頃は親が隣で 一緒に運転してくれていた。 だけど今は、 ひとり運転席に座って どの道を走るか どんなスピードで走るか どこの駅に停まるかさえも 自分が思うままに 運転できる。 停まる駅によって 乗ってくるお客さんも違う。 そして、そのお客さんが どの駅で降りるかは 自分にはわからない。 出会うタイミングも

          私は、“わたしエクスプレス”の運転手

          便利な世の中だからこそ、伝えなきゃ。

          伝える手段はたくさんある。 LINE、手紙、電話、みたいに 何かの媒体を通して伝える方法もあるし ハグ、手を繋ぐ、スキンシップから伝わる気持ちもある。 でも、 本当に想っていることを伝えるためには やっぱり自分の口からでる言葉を 相手に届けることって大切だなって思う。 LINEに書いたその言葉、 実は本当に思っているものじゃなくて 本音を隠した言葉だったりすることもあるし そのまま伝えたらちょっと刺激的すぎる言葉を オブラートに包んで包んで 包みすぎて伝わらなくなって

          便利な世の中だからこそ、伝えなきゃ。

          ママのこと、好きだけど嫌い。

          ママのこと大好き! と言ってくれた5分後には ママなんて大嫌い!!! という。 息子は、 なんでママのこと嫌いなの? ママはあなたのこと大好きなのに。 みたいなセリフを 期待しているのかもしれないけれど 私が返す言葉はいつも同じで、 そうなんだね、ママのこと好きじゃないんだね。 それでも良いんだよ、 絶対に好きじゃないといけないわけじゃないから。 〇〇くんが好きじゃないなら、それでもいいよ。 そんな風に言うから 息子はさらに機嫌が悪くなることも多い。 でもね、 自分

          ママのこと、好きだけど嫌い。

          「伝える」よりも「伝わる」を目指して

          「ママの言っていること、伝わってる?」 これは、私の最近の口癖。 子どもに何か注意するとき、 お願いをするとき、 “ママは”こう思っているんだ。 “ママの考えは”こうなんだ。と 私は、を主語にして伝えることを意識している。 子育てを始めて、もう7年経つけれど 何年たっても正解はわからない。 自分の主張も、 もしかしたら自分の中にある固定概念で それは世間からみたら一般論ではないかもしれないし 子どもの目線からみたら 受け入れがたいものかもしれないし どこの目線から

          「伝える」よりも「伝わる」を目指して

          君との境界線

          君との境界線は0だった。 24時間ずっと一緒で、 抱っこじゃないと涙がでていて ずっとおっぱいで育ったから 私がいないとお腹も満たされない。 お腹の中にいた時から 境界線はなかったのに いつからか少しずつ 君と私の間に境界線が生まれて、 それは太く濃くなっていった。 自分でやりたい、と泣くようになって 思い通りにいかないと怒って、 だけどママが手をだすと 「じぶんで!」と どうにかひとりで やりきるようになった。 そして、大きな黒いランドセルを 背負うようになった君

          君との境界線