破綻の定義

最近、やたらと耳につくワードが「夫婦の破綻」

「彼氏ができたんだよねー」という友達、よかったねー!と話を聞くうちに、何気なく「あれ?その人独身?」と聞くと「既婚者。でも夫婦関係は破綻してるんだって!」と。

え?破綻ってなに?

不倫する男性から出る出るな言葉
「でも家の夫婦は破綻してるからねー」
「子供が成人したら離婚する予定」

なにをもって破綻?
なんだか流せない私はしつこく聞いちゃうわけ。
「破綻ってことは同居してないってこと?」
前述の友達は言いました。
「同居はしてるけど、ご飯は別々、洗濯もしてもらえないんだって」
うーん・・・仲が良くないのは確かだけど、破綻?なのか?

たまたま最近別の友達も同じ単語を出してきたんです。
こちらは既婚者の子で、相手も既婚。W不倫。
「彼氏ができたー。結構はまってる!ヤバいかも!」
だって。彼女は元から離婚したい願望あるので・・・
「え?相手は?奥さんとはどうなの?」
そう聞いてみると
「関係は破綻しているんだって。」
おっ、パワーワード出ました!
「破綻ってどんなん?」
もちろん私は聞きますよねー
「休みの日は、勝手に遊びにいっちゃうんだってー
だから、彼が子供の相手しなくちゃいけないみたい。」
あー、自由ね。でも破綻?
「ご飯とかは作ってくれるみたいよ。最低限。子供が18歳になったら離婚するって言ってた!」
え?ってか子供保育園って言ってたじゃん。あと何年?・・・

みんな破綻使いすぎ。
それはたんに「夫婦仲が良くない」という状態じゃないの?

破綻ってなんだろう?って最近思うのです。

例えば、パカって真っ二つに割れちゃったお茶碗があるとする。
それは接着剤で付けたら一応使えるよね?
接着剤の強度にもよるし、しばらくしたら剥がれてきちゃうかもしれないけど。一応は修復できる。
そういうのは「破綻」じゃない気がする。

お椀の底に日に日に小さい穴があいていって、
粘土かなんかで必死に埋めるんだけど、全然追いつかなくて、
しまいには穴だらけで下からダラダラ漏れてるのに、毎日素知らぬ顔で上からジャバジャバと水を流し続ける。「生活」という名の水ね。
下から流れるより多く注いでいるから、表向き減ってない。
でも、何かの拍子に気が付く(あるいは現実と向き合う)時に、
「あーこれはダメだ」となる。

お椀に穴があいていることがダメなんじゃなく、
穴が増えていくことがダメ。それも気が付かないうちに。
そういうのが破綻かな?
ちょっと違うかな。

言えることは、「破綻している」って自分で言ってる奴の家ほど大概破綻してないね。これはもう高確率で。
半面、「家は仲が良い」とはっきり断言する夫婦ほどある日突然「もうだめだ。離婚します」って話をよく聞く。
第一、破綻している時点で離婚するし。
子供が大きくなるまでは・・・なんて言ってられる余裕がある時点でたいして破綻してない。

そして、既婚者の彼氏に「家の夫婦は破綻しているから」と言われると、それをそのまま信じる女性の多いこと!
おい!ちょっと冷静になれや。

むかーし付き合ってた既婚者の彼氏が、「おれ、家の奥さんのこと大好きなんだよねー」って普通に話してたことを今ふと思い出した・・・
あれはなんだったんだろう?バカなの?それとも私に嫉妬させようとしたのかな?あるいは牽制?

夫婦のことはその夫婦当事者にしかわからない。ってお話でした。
当事者でも片側づつでは言うこと違うし。
物事は多方向から見るようにしましょう、の良いお手本だよね。

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