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小説「賀茂川のセミ」

【あらすじ】
わたしは毎年夏になると、別荘代わりの京都の祖母の家を訪れる。そのベランダから見える光景をスケッチしていた。その絵にはサックスを吹く男性がいて、毎年同じように練習しているのをわたしはスケッチしていた。
これはそんなわたしの夏の、数年の日記のようなものだ。

【備考】
・本作はカクヨムWeb小説短編賞「ご当地短編小説」部門応募作品です。
・コンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。

【データ】
文字数:5000字
バージョン:v1.0.0
公開日:2022.12.20
更新日:2022.12.20

【リンク】
カクヨム

【作品冒頭】

 毎年夏休みになると長い長い高速道路の旅をして碁盤の目になった市内の道をぎゅうぎゅうの車列の中で進んで、堀川通に出ると、そこをずっと北上して川沿いに建つクリーム色をしたコンクリート造の二階建てに向かう。祖父母の家は期間限定のわたしの別荘だった。

小説「賀茂川のセミ」・1より

#小説 #短編 #京都 #文学

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