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小説「落花生は花を落とす」
【あらすじ】
浪人生となった亜沙美は気分転換してこいと母に言われ、祖父母の家にお使いに行く。
何故かお土産に落花生のお菓子を持たされて。
祖父母との交流を通し、亜沙美は何かに気づく。
落花生は何故落花生なのか。
これはそんな青春の1ページ。
【備考】
・この作品はエブリスタの超・妄想コンテスト「○○が落ちてきた」応募作品です。
・コンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。
【データ】
文字数:約8000字
バージョン:v1.0.0
公開日:2022.09.25
更新日:2022.09.25
【リンク】
[エブリスタ]
【作品冒頭】
落花生、という言葉の響きが落第生みたいで、私はあまり好きではない。
別にその所為で受験に失敗した、とは思っていないけれど、母親に持たされたお土産の中には何故かチョコレートがまぶされたピーナッツのお菓子が混ざっていた。それも大きく『落花生』と書かれている。
誰かが電車の窓を開けたのだろう。つんと鼻先が潮の臭いを感じた。
海の香りは私にとって母方の祖父母の臭いだった。浜が近く、小さい頃は学校の長期休みによく海水浴に連れ出された。
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