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小説「籤を引かせるお仕事」

【あらすじ】
ある神社のお正月。そこでは人々がおみくじの列に並んでいた。誰もが自分の運勢を引き当てていると思っていたが、実はその籤(くじ)を引かせる仕事をしている何者かが存在していた。
これはおみくじを巡る数奇なお話。

【備考】
・本作はノベルアップ+で開催されている冬の5題マラソン第二週の応募作品です。
・コンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。

【データ】
文字数:3000字
バージョン:v1.0.0
公開日:2023.1.7
更新日:2023.1.7

【リンク】
ノベルアップ+

【作品冒頭】

 まだ日の昇らない、暗い中を、人間が列を成して歩いていた。いや、歩くというよりは時間の流れの遅い中での波の動きのようにじつにゆっくりと、一歩、また一歩と、僅かに空いたスペースを埋めるようにして体を進めている。そんな状態にあっても誰もが特に不満そうではなく、寧ろ楽しさや喜びに満ち溢れていた。

小説「籤を引かせるお仕事」より

#小説 #短編 #ミステリ #おみくじ #日常

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