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【感想】「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ/水島広子

AC、HSPの私が人生で1番どうしようもなく病んだので、メンタル本を読み漁ってみて、せっかくだからまとめていくシリーズです。病んでいるので上手くまとまってないし、個人的に心に残った部分をまとめているだけです。

「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ/水島広子

「死にたい」と思っていても、それは積極的に死に向かいたいというわけではなく、「消えたい」「もう終わりにしたい」という消極的な思いである人が多い。本当に望んでいるのは「死ぬこと」ではなく「こんなに生きづらい人生からおりたい」「苦しい努力をもうやめたい」ということではないか

これまで「死にたい」「消えてしまいたい」と思いながら日々を送る数多くの人に出会ってきた精神科医の水島先生が「これだけは伝えたい」と思っていることが書かれた一冊。かなり平易に、寄りそいの言葉を添えて書かれているので、「死にたい」の真っ只中にある人にも読みやすい。

心に残ったこと

・「消えたい」というのは、日々生きづらさを感じて苦しんでいる人たちがふつうに抱いている思い
生きるつらさは自己肯定感と密接に関わっている。自分はなんてダメなんだ、いいことなんてない、生きる意味を見いだせない…と自己否定が続くと「今の自分のつらい人生から降りたい」と思うのは当然

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私はずっとうっすら死にたい。死なないけど。「死にたい」なんて軽く言ったらダメだろうとは分かっているけど、死にたい以外になんと表現すればいいかわからない。それを「多くの人がふつうに抱いている思い」と肯定してもらえたことがとてもありがたかった。

・自分にまだできないことがあっても、「今はこれでいい」と自分を肯定する
今に集中しよう。それぞれの人が、その時々でできる限りの事をしている。適度な休養を取ることも努力に含まれる。それも理解せずに人を侮るような人とは距離を置く。

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都度力の入れ方を変えながら、いつも全力疾走じゃない自分、できない自分、何もやりたくない自分も認めていきたい。未来の不安に目の前が覆われて焦らないで。今をみていく。

・「もう終わりにしたい」と思ってしまう人には「安静」が役に立つ
できるだけ横になる、義理で何かに出席しない、「べき」を手放して「今はこれでいい」と言い聞かせる。生産性の低い気楽に楽しめることを少しずつする。

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「安静」は「休む」よりも療養感があり、個人的にとても腹落ちする言葉だった。ただじっと休んでいることに罪悪感を持っていたけど、医師に「安静にしろ」とここまではっきり言われると、本当に安静にしていようという気持ちになった。安静にします。これからも、「もう消えたい」という思考になってきたら安静にすることにする。

・自分に嘘をつかない誠実さを持つ

本当はつらいのに「私は強いからつらくない」「悲しくない」と思わない。まずは自分の感情を受け入れる。今現在できないことがたくさんあってもそれでいい。今はこれでいい。

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これまで何かつらいことや悲しいことがあったときは「いやいや、大丈夫!私ならやれるよ!前向こう!進もう!いけるいける!」と自分を無理に鼓舞して立ち直った風にして、忙しくして生きてきた。めちゃくちゃ自分の感情無視して騙して嘘ついてきたなと思う。ごめんね。これからはどんな自分の感情でも受け入れる。嘘つかない。今はこれでいい。

・「人にはそれぞれ事情がある」は自分にも当てはまる

「自分にもいろいろな事情があって、現在のような状態になっているのだ」と理解することが自己肯定感を持つために重要。自分を責めそうになったときはこれを思い出す。生きることに希望を感じられない自分を、「今まで経験してきたことを考えれば当然のことだ」と認めることが出発点。自分を自分で評価しない。人の評価も受け入れない。

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目から鱗とはこのことか。
誰かの言動に傷ついたり不当な扱いを受けたりしたとき「みんないろんな事情があるからしょうがない」と思って許している。意識してそう考えているわけじゃなくて、本気でそう思っている。この「みんな」には自分も含まれるね、たしかにね。そうか、当然なのか。いま希望を持てないのは自分が弱いからではなく、それだけの経験をしてきたということか。そりゃしょうがないね。

・自分を「好き」「長所」「取り柄」などで評価しない。今はこれでいい。

「自分は〇〇ができる」、「〇〇な自分が好き」「〇〇が得意な自分は大丈夫」「〇〇ができない自分は嫌い」など、自分に条件付きの評価をくださない。みんな様々な事情の中で生きているので、できることやできないことがあるのは当然のこと。自分のことを好きじゃなくてもいいから、「今はこれでいい」と、自分のことを無条件に肯定する。自分の中にある温かみを感じる。

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「今はこれでいい」を常に自分に言い聞かせている。落ち込んでもいい、ダメでもいい、自分のこんなところが好き、自分のこんなところが嫌い、ぜーーーんぶひっくるめて、どんな状態も感情も、今はこれでいい。自分のことを肯定するって、自分の全てに自信満々でいるってことなのかなと思ってたけど、そうじゃなくて、どんな自分でも今はこれでOKとするってことだったんだなぁ。

感想

タイトルをみて「私、まさにこれ」と思って読み始めたけど、め〜〜〜〜〜っちゃ気持ち救われた。これは定期的に見直したいので本棚にin。

この本を読んでいろいろなことにいい意味で諦めがつき、まずは安静にしてみた。そしたら本当に一定回復した。
自分の中の悲しさやつらさも認めてみた。悲しみで体中が包まれて何もできないときも「それだけのことがあったんだからしょうがない、今はこれでいい」と口に出して自分に語りかけて、ベッドに入ってわーっと泣いたりしたらとても安心したし、本当に一定回復した。

今後の生き方の指針になる1冊。忘れかけてしまったときに何度でも読み直したい。


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