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ガチャガチャ、残念ハズレ!!

ガチャガチャ。
ほら、ゲームセンターにあるアレ。
100円玉を2枚入れてレバーを回転すると
まあるいプラスチックの中に入ったおもちゃが
ランダムに出て来る、アレね。

親ガチャ。
必ずしも自分が欲しいものが出てくる訳じゃないガチャガチャに例えて
子供にとって出生つまり親はランダムで、自分で選べないという概念。

経済格差や家庭内不和や毒親とか、いろんなガチャがあるけれど
私にとっては目に見えて分かりやすい経済格差がいちばんしんどかった。

高校3年のとき担任が「奨学金の説明会があるから
希望者は会議室に集まってください」と言った。

何となく恥ずかしくて、友だちにも言わず会議室に行った。
同じクラスの子は誰もいなくて、私ひとりだった。

大学で奨学金を借りると卒業時にすでに約300万の借金を背負う事になる。
マイナスからのスタートだ。

大学を卒業したらそれなりに安定した企業に就職しなければいけない。
そうしなきゃ、卒業半年後に始まる返済ができない。
夢?希望?そんなの持ってはいけない。
高望みしてはダメだ、自分の身の丈に合った就職しなきゃ・・・

奨学金は進学の選択肢を広げてくれるもの
だけど、同時に自分の首を絞めるものだと感じた。

奨学金が無くても大学に通える子が羨ましかった。

卒業した2001年は就職氷河期時の真っ只中。
エントリーシートを送っても
説明会の案内が来ないなんてことも珍しくなかった。
挑戦するよりも確実に就職できるのが大事。
希望する企業よりランクを落として就活を行った。

大きな失敗しないようにローリスクローリターン。
挑戦するよりも現状維持。
人生で一番重要なのは安心安全安定。
それを手に入れるためには、夢を見ない挑戦しない分を弁える諦めること。

11歳だった私の「芸能界に入って俳優になりたい」を
「夢を見るな」で一蹴したお父さんの言葉通りになってしまった。

人生なんて、そんなもん。
何かしら諦めて、でも、その諦めた余力で何かを手にして。
その繰り返しなんだ。

始めからプラスでスタートしている人が羨ましい・・・
羨ましがっても仕方ない。
仕方ないって、割り切って、私なりの幸せを見つけていくしかないんだ。





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