日本食を宇宙で食べる
最近の日本人宇宙飛行士は、宇宙でこんなものを食べているようです。
味噌汁
ひじき
きんぴらごぼう
鶏肉の味噌煮
サバ缶
ラーメン
カレー
ちりめん山椒
赤飯とかおこわとか
たこ焼き・お好み焼き
海苔
せんべい
けっこういろいろありますね。
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今でこそ宇宙食のバリエーションは豊かですが、昔はたいへんだったようです。
50年前の宇宙飛行士は、チューブからひねり出たどろっとしたもの(ベビーフードみたいな)を食べていました。
あと、アルミホイルに包んだよくわからない謎料理とか。
冷蔵庫がなかったこともあり、使える食材にも制限がありました。
お世辞にもおいしいとは言えなかったでしょうね。
当然、食事のバラエティーもなく、いつも同じ食事。
西側諸国の宇宙開発を先導していたのはNASAですが、NASAにとっては
ソ連(当時)との宇宙開発競争に勝つこと、ソ連より早く人類を月面に立たせること、が最重要課題でした。
栄養と安全性が確保されていれば、宇宙飛行士の食事が美味しいか不味いかは、どうでもよかったのです。
しかし、宇宙飛行士にはグルメが多かったようで、
「食事がまずい。味気ない。 こんなことでは宇宙に行きたくない」
と、さんざんゴネたとか。
彼らの文句のあまりの激しさにNASAも驚き、宇宙食の改良に本腰を入れました。
そのおかげで、今の宇宙食はかなり地上の食事に近づいています。
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宇宙ステーションにはさまざまな国の宇宙飛行士が共同で滞在しています。
日本食が世界で人気なのは宇宙でも同じで、日本人宇宙飛行士が持ってくる日本食が宇宙ステーションでも喜ばれている由。
それが分かっているので、日本人の宇宙飛行士は、宇宙ステーションに入る際に、「お土産」も兼ねて日本食を多めに持参するそうです。
余談ですが、宇宙では鼻が詰まりやすく、味覚が鈍るため、味付けは濃いほうが好まれるとのこと。
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