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あなたの「和食度」を測る指標がある

健康イメージが強い和食。
ですが、本当に健康なのでょうか。
その客観的な裏づけ(エビデンス)はあるのでしょうか。

これについては、現在、京都大学をはじめとしたいくつかの大学が連携し、和食の健康効果の研究を進めており、ほぼ毎年のように、その結果が発表されているようです。
つまり、和食は健康的だという証拠が、年々積み重なっていることになります。

大学以外でも、和食は研究されています。
たとえば国立がん研究センターでは、
「日本食インデックス」
という指標を使った調査が行われました。

「日本食インデックス」とは、

  • ごはん

  • 味噌汁

  • 海草

  • 漬物

  • 緑黄色野菜

  • 魚介類

  • 緑茶

を食べると加点されるけれども、

  • 牛肉・豚肉

を食べても加点されない。

という「採点ルール」で、食べた食事を点数化する指標のこと。
ようするに、食事に成績がつくわけです。

  • 点数が高いほど、その食事は「和食的」。

  • 点数が低いほど、「和食らしくない」。

そういう判定になります。

あなたの「和食度」を測る指標、だともいえるでしょう。

国立がん研究センターの研究員の方々は、大勢の人の日々の食事を観察し、「日本食インデックス」にもとづく点数をつけ、それを何年も続けました。
その結果、たしかに、

  • 点数の高い(=和食的)食事をしている人ほど、死亡リスクが低い

  • 点数の低い(=和食らしくない)食事の人ほど、死亡リスクが高い

ということが、見えてきました。

さらに、その調査によれば、「日本食インデックス」の高い食事ほどカリウム摂取量も多いようです。
カリウムには食塩のナトリウムを体外に排出する作用があります。
塩分過多といわれがちな和食の「弱点」は、カリウムの多さでカバーされているのかもしれません。



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