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【ご当地ニュース】海の神に子どもを捧げる催事

【HQ村のお祭り】リアル開催は3年ぶり

 中国地方のHQ村は9月18日、海に子どもを投げ入れる地鎮祭を開催した。1978年から続く夏恒例の催事だ。コロナ禍によりリアル開催は3年ぶりとなり、かあびい海岸に当日は133名が集まった。

これまでの歴史

 同村は祀っている海の神『3046番』に年1回「捧げもの」として村の子ども5人を贈っている。

「1990年頃までは、実際にお供え物として海に沈めていました。選定する子達は素行不良など、ある種の問題行動を起こしています。今では海に投げ入れるだけですが、昔ながらの風習は残しながら続けています」

村長・青木大五郎さん

独特の風習《生け贄くん》

 抜擢された子どもは開催日である海の日までの1週間、村民全員に「生贄くん」と呼ばれ、笑顔で話しかけられる決まり。独特の文化であるものの、これをきっかけに、素行改善の兆しが見られることもあるという。

「以前は村から出たくて、隣町へ遊びに行くことも。今では『3046番』様に捧げられたことで、自分の存在価値が明確化できたと思います」

壇 蛭子さん

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