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バービーを見てきました

バービー見るのが楽しみすぎて、前日夢を見ました。
バービーやケンが一瞬ウィンクするだけで、あとはサザエさんが出てきたり謎の爆発したり、終始物語の筋はなく、SNSであんなに盛り上がったメッセージ性もわからず、しょぼくれながら帰る夢でした。

サザエさんの食卓が爆発したエンドでした。
「バービー」#とは。

結局、現代芸術カオスみたいな作品ではなく、エンタメとして非常に彩り豊かな作品でした。よかった。しょぼくれないで済んだ。

バービー×ジェンダー論は様々なところで批評家の皆さんがお話しされてますから、もうそちらにお任せンゴ。
ワイの方ではバービー×ありのままの自分について書こうかなと思います。
ネタバレバンバンしてくと思うので、ネタバレしないで鑑賞されたい方はスルーしてください。

衣装や小物がベリーキュートでした。

今回のバービーの役どころは、女性の社会進出に一役かった、理想の女性像を模したはずの自分が、現実を知り自身を見つめ直す、ってやつ。
準主役のケンの役どころは、バービーの添え物でしかなかった男性の自分が、男性らしさを捉え直し自身のありのままを受け入れるってやつ。

彼らは人形なので、性器がありません。
つまり、ジェンダーの考えの外にいる存在だけど、現実世界にいる人間たちが考える理想的なジェンダーを模しているために、女性であること、男性であることに強い自我の根源があります。

この時点でギャップがあるのがお分かりか。
性器はないのに、理想の女性、男性であれ、と開発者から保護されているのです。

人から与えられた役割を演じることに忠実になりすぎて、それが楽で楽しくて現状を維持し続けてしまうが、結局自分は何者なのかを立ち止まって考えた時に混乱が生じる、現代人たちにその姿は非常に似ているようにも感じました。

ワイらったらすぐに操り人形になっちゃうんだから❤︎

結局彼らは矛盾を孕んだ現代を生きる人間の葛藤や本音の部分を聞くことで、自分が何者であるかのヒントを得ます。

これ、ワイらの生活でもあるくない?
友達と研修費が高いだの、職場のお局がよくわからんだの、そういう話をしてる時こそ、イキイキしてる感じがする。
自分が何に対して不満を持っていて、何が好きで何が良いとしているものなのか。
そう言った概念を整理してるような感覚にワイはよくなります。
それそれ。他者への共感は、自分を再認識する足掛かりになるんよな。

意思を持たないはずだった人形だったバービーやケンが、自分の意思を表明する場面なんて、結構名場面だったと思います。
あそこにこの映画の描きたかった部分が凝縮してるとさえ思いました。

愚痴が白熱してる時が1番「生」を実感するよな。

さて、現代人の皆皆様。
「ありのままの自分」を定義できますかね。

女性であること、白人であること、金髪であること、スタイルが良く美しい顔であること。それはバービーの要素でしかない。
男性であること、白人であること、ヘタレであること、ビーチにいること、肉体美を見せつけていること、バービーの隣にいること。それはケンの要素でしかない。

彼らは自分自身の頭や感情で、「バービーとは、今こうして泣いて不安になって、嫌だと思うことを嫌だと言って、死を考えセルライトが出ている自分のことだ」「ケンとは、バービーの横にいるだけで満足せず対等でありたいと願い、駄々をこねる男性である自分のことだ」と定義し直し、ありのままの自分として生きることを選択しました。
そしたらば、彼らのなんと楽しそうなこと。

本当にキュートな2人でした。

現代人、そういうことよ。
ジェンダー論も考える要素の一つなんだけれども、その前に、「自分とは何か」「自分はどうありたいか」それを自問自答していこ。
ワイもこの自問自答を一生してるんだけども、これを忘れると、自分がなんなのかわかんなくなっちゃうからさ。
自分の人生を生きてるのは自分だけだから、ありのままの自分、定義して行こ。

長々と書いてしまったけど、要はですね。
「ありのままの自分を受け入れて、それぞれが楽しく生きることにしました!」という映画でした。
いい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
そうありてぇよな、ワイら。

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