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推しを推すと言う心理

ワイ、オタクである。
まあ、この話し方でわかるとは思いますが。

心理の業界でも結構話題に上がっています。
日本心理臨床学会が出している専門雑誌があるんですが、
最近の特集は「推し活」でした。

推しを推すというこの行動、心理的に考えたら結構おもろいので、
その専門雑誌を参考にしながら、ちょこっと共有しますね。

①推しがいることへの「心が満たされる体験」

推ししか勝たん!!!!!

推しを推すことで、どういうポジティブな体験が得られるか、というと

・他のファンと「共感」することで得られる「居場所感」
・推しとの関係性で育まれる、自分磨きなどの「自分を省みると言う認知」
・こんな自分でも推しに良い影響が与えられるという「存在意義」

などなど、なんか、精神衛生良くなりそうな要素が多くありますよね。

そう、推しがいると言うことは、
人生が潤う可能性が大いにあるし、生きる活力を与えてくれるものでしょう。

だからこそ、供給がなくて死ぬパターンもあると思います。
わいも良くある。逆に供給過多すぎて死ぬパターンもあります。

要は、推しによって精神衛生が保たれやすい場面もあるけど、
需要と供給によっては、精神健康バランスが崩れることもあるかもね、ってのが味噌です。


でもさ、推し側から考えたらさ、
オタクたちが楽しく自分らのコンテンツに盛り上がってくれているのが、
嬉しいわけじゃん。
推しの幸せが我らオタクの幸せな訳じゃん。
なおさら、自分の精神衛生は自分たちで気を付けていきたいよな。
推しがいる同志諸君。気をつけていこうな。
推しが安心してコンテンツが出せるように、俺たち、頑張ろうな。

②同担拒否の心理

同担拒否のオタクに会ったことがないので分からんのですが、オタク友達から聞く同担拒否オタクの話はコンテンツとして大変興味深いです。

専門雑誌に「同担拒否」って書かれてていの一番にページをめくりました。
「同担拒否」は紐解いていくと、承認欲求の表れかも、って書かれていました。

なるほどな???

マズローの5段階をご存じ?
詳細は良いページがあったので、見てみてください。

要は、同担となった場合、推しへの明らかな愛の熱量の比較ができてしまうわけです。
推しに認知されているとか、推しのグッズをどのくらい持っていて、
推しの情報をどのくらい知っているか、比較が簡単にできてしまうわけですね。
自分よりも、グッズを持っていたり情報を持っていたりすると、羨ましく感じてしまうし、自分よりもそう言ったものが少なかったら、「本当に推してるのかよ」と思ってしまうし、自分と同じくらいだったらライバルみたいな気持ちになるし、
と、オタク心は複雑ね、と言う状態になりやすいわけですね。

推しを推すと言うことが、自分の中で完結していたら、
同担がどんなもんだろうと関係ないのでしょうが、
逆に同担が気になったり、推しとの関係性を育む系のジャンルだったり、
SNSでの交流が深かったりと、関係性を求めるような推し活の感じだったら、
余計、誰かに承認して欲しい気持ちが出てきやすいのかもしれませんね。


共感されたいし、特別でいたいと言うそう言うことなんかな。
書いてて難しくなってきた。もう少し考察がいるな。
同担拒否って難しいね。

③リアコ・夢女子の心理

リアコはよく分からんが、夢女はなんとなくわかる系のオタクです。

専門雑誌に「リアコ」って書かれてたらビビらん?ワイはびびったので、読んだ。

「リアコ」ってようは、推しに対してリアルに恋している状態のことを言うんでしょう?
ちょっとちゃうかもしれんけど、夢女子も近い雰囲気あるように思うんです。
夢女子ってのは、推しとの恋愛を夢見る女子のことです。

わい、つづ井さんが描くエッセイが大好きなんですが、
つづ井さんが、推しのことを「理想のおじさん像なすりつけられ人形」と称した話が一等好きなんで、みんな読んでほしい。

言い得て妙すぎる。
これがリアコでも、夢女子の中でも起こっているのでは?
と言う話だそうです。

もう少し専門的に言えば、自己心理学という理論があるんですが、
その中で、「自己愛」という概念があるわけです。

自己愛
全知全能の自己像に基づいて、自分自身を誇らしく思う状態から、欠点や弱点を含めたありのままの自分を大切に思う状態へと発達する。

心理臨床の広場 第16巻第1号通巻30号 pp16

全知全能の自己像に基づき自分自身を大切に思う気持ちが「リアコ」「夢」対象に映し出されており、
断片的にしか知り得ない対象に、志向や考え方、性格などを想像して補填して、
対象の像を完成させて虜になる、ということが起こっているのでは? という仮説でした。

つまり、推しは「理想のおじさん像なすりつけられ人形」であり、
リアコという行動はその人形ごっこをマジでやっているのかも
、ってことですね。
ただ、これは全然やばくない。
人形ごっこやりすぎて生活に支障をきたすならあれかもしれんけど、
違う側面を見れば、夢中になれるエネルギーがあって、
生活に潤いをもたらすものなのであれば、それは全然ありなんじゃない?とは思います。

だから、夢女子界隈の神物書きたちは、どんどんpixivに上げてくれよな。
全部さらって読むからよ。

推しは推せるうちに推していこうな

やっぱ推しなんですわ

ということで、推し活について、
専門雑誌を読みながら書いていたけど、
やっぱ推し活って文化は楽しいし、面白いな。
推しがいる、同志諸君。
推しは推せるうちに推そうな。

最近のワイの推しはずっと新曲を出すと匂わせをしてくるので、
気が気ではありません。

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