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上達に”楽しい”は必要不可欠

自分の過去の経験や、今、子供たちに野球を教えている中で”楽しい”は上達するうえで欠かせないなと感じています。


これは野球だけでなく、成長のために努力が必要なものならなんでも当てはまると考えています。


みなさんも経験あるかと思いますが、学校の先生でたま~にめちゃくちゃ面白い授業する先生っていませんでしたか?

何の教科でも構いません。
おそらくその先生の教科ってなぜか得意、もしくは苦手だったけどそこそこ出来るようになったという人多いと思います。

先生が変わった瞬間に出来るようになったという人もいると思います。

それは勉強は嫌いだったけど、その先生の授業は好き、楽しいという前向きになれる要素があったからです。

高3の受験勉強

僕も高3の夏、予備校に行くまでは英語がとても苦手でした。

部活を引退して初めて受けたセンター試験の模擬試験では200点満点中50点を取りました。

高校の定期試験なら赤点です。

予備校のテキストが届くまで、参考書を買って自分で勉強はしていましたが、その結果正答率50/200という・・・


しかし、予備校で出会った英語の先生の授業がとっても面白くて、いつからか「早く英語の勉強したい」と思うようになりました。

その先生は1時間半の授業の中で30分くらい雑談をするんですが、その雑談が腹よじれるほど面白くて、それを聞きに行っていたと言ってもいいくらいに面白かったです。

もちろん、普通の授業も面白かったのですが、雑談をするという他の先生ではあり得ないことが刺激になっていたのかもしれません。


そして、英語楽しいと思い始めて2か月後にやった同じセンター模試では、なんと200点満点中100点まであがりました!!

2か月で50点アップです。

とはいっても150点の人が200点にするのと、50点が100点にするのとではわけが違います。

ここからどれくらいのペースで成績が上がっていくんだろうと若干の不安を覚えながら、さらに2か月後のセンター模試では

200点満点中150点!!!!

またしても2か月で50点アップ!!!


”楽しい”の力は計り知れないなと感じました。


スクールに来る子供たち

現在週5で指導しているため、多くの子供たちと触れ合う機会があります。

保護者の熱量や子供の熱量を考えながら、どれくらいの指導をするかを考えながら指導をしています。

指導していて面白いのが、
ほとんど指導をしない子でも成長する子がいる
ということです。

もちろん最低限の指導はしますが、
子供に話を振って、子供が楽しそうに話しだして、それに茶々を入れる。

それがメインの指導でも、子供たちは上達するのです。


ただ、全員に当てはまるわけではありません。

むしろ、細かく野球の技術やプロ野球選手の例なんかを話して、「もっとこうすると打てるよ」といったような指導をみっちりした方が伸びる子もいます。


この違いは大きく分けると、あまり実力がなくて試合でも上手くできない子と、ある程度実力があって自信もある子の違いだと思っています。


後者はもっと上手くなりたいという向上心が高い子が多いです。

そういう子は既に野球が好きで、結果を出す喜びも知っているから、努力が出来る子が多いです。


しかし、前者はその過程が成り立たない子が多いです。

友達に誘われてチームに入ったけど、周りとの差に劣等感を感じたり、試合で結果が出なかったり、なかなか上手くならなかったりで、野球が好きじゃない子もいると思います。


そんな子に野球の細かい話をしても、あまり楽しくないですよね。


まずはスクールに来て、楽しんでもらうこと。
それが仮に野球に関係していなかったとしても、野球の話をしなかったとしても、
「長谷コーチが話を聞いてくれて、楽しいからスクールに行きたい」
と思ってもらえることが大切なのです。


そうすることで野球が楽しいと錯覚して、野球が楽しいから素振りなど自主練に繋がっていきます。

このサイクルが大切だと感じています。


「どうせ練習しても上手くいかない」「あの子には敵わない」
などと思っている子は多くいると思います。

ではなくて、楽しいから練習するに変えていくことが大切なのです。

練習をしていけば少しずつ成長していきますし、結果も出てきます。

ボールに当たるようになった。から、前に飛んだ。塁に出られた。ヒットを打てた。ホームランが打てた。

小さな成長を認めてあげて褒めてあげる。
これがどれだけ嬉しいか、楽しいか。



僕自身、予備校時代に英語の授業を楽しみにしていましたが、それが”英語”が楽しみなのか、”雑談”が楽しみなのか、未だに整理できていません。

それでいいのです。


人に合わせた”楽しい”を提供してあげることでその人は成長していくのです。



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