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さよならシドニー

昔、村上春樹が2000年シドニー五輪の際、現地に出張って観戦記を書き、それは「シドニー!」というタイトルで出版されていて、なかなかに面白かったのだけれど(僕は、その前段に当たるアトランタ五輪の有森裕子について書いた文章が、スポーツライティングとして白眉だと思っていて、あの「自分で自分を褒めたい」という名言を全く使わずにこういうストーリーで書くのか、と、まだ若かった僕は大いに感心したものだった)、おそらくこの本を読んだ大部分の人に同意を得られると思うことがひとつあって、それは、「結局、この本の中で村上春樹は、『オーストラリアワインがすごく美味しい』ということしか言っていないな……」ということだった。

というわけで、もし僕がオーストラリアに行くことがあったら、現地のワインが本当にそんなに美味しいのか、ということを試したいと思ったのだけれど、いやぁ、本当に飲みやすくて美味しかった。
白も赤も。

牡蠣や白身魚などの魚介には白ワイン、カンガルーや牛といった肉料理には赤ワインがとても合って美味しくて、3泊したうちの2泊は飲み過ぎて、シャワーを浴びずに寝てしまった(最近では珍しい)。

帰りの便の機内食でも、赤ワインを。
というわけで、帰国しました。

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