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正しい風邪対策

お越しくださる方からの情報によりますと、年末年始にかけて風邪(あるいはインフルエンザやコロナ)をひいて、体調を崩す人が増えているようですね。

よい機会ですので、皆さんにどのような予防をしているのか尋ねてみたところ、基本的には、うがい・手洗いを中心にしつつ、咳や微熱が生じ「風邪をひいたかな?」と感じたら早めに休むとのことでした。

上記の対応は、決して間違いではありませんが非効率です。


ウイルスに「感染しているか、感染していないか」両者には明確な差があります。まずはここを正確に理解しましょう。

一般的には、細胞内に侵入し増殖しはじめた状態を「感染」といいます。

一方、咳やだるさ、発熱などの症状が現れたら、それは「発症」です。

感染すると、すぐに発症するわけではなく、潜伏期間があることはご存知ですよね?

この潜伏期間中に、免疫システムがウイルスを駆逐できれば発症しません。

つまり、「感染しても必ず発症するとは限らない」ここが重要です。

もちろん、感染しないことが理想ですが、感染してしまったら「発症しない」ように行動を変える必要があります。


冒頭の、咳や微熱が生じた段階は、既に「感染」から「発症」に移行しているわけですね。

このタイミングでも、早めに休めば症状の悪化を抑えられる確率は上がりますが、いかんせんウイルスが増え過ぎて多勢に無勢、厳しい展開だと言わざるを得ません。

そうしますと、発症する前、つまり感染の段階で、それほど増殖していないウイルスを撃退できれば効率が良いですよね。

そのうえ、発症しなければ、家事や仕事を休むことなく殆ど普段通りの生活を送れます。何よりも「しんどい」思いをしなくてすむのです。

色んな意味で「感染」と「発症」は大きく違うという事をご理解いただけたかと思います。


そうは言っても、症状がなければ感染したことが分からないのでは? とお考えになりますよね。はい、確かに正確に判断することは難しいです。

とはいえ、お手上げかといえばそんなことはありません。

例えば、職場や学校、あるいは電車で偶然居合わせた隣の人が、怪しげな咳をしていたり、しんどそうだったりすれば認識できるでしょう。

このタイミングで、手洗い、うがいを普段よりも徹底し、しっかり食べて眠ることができれば、ウイルスの繁殖を抑制し、発症する確率を下げることが可能になります。

今回、いろんな方からお話を伺い最も気になった点は、「身体が冷える」事態を軽視していることです。

体温が低下すると、ウイルスは活動的になり、免疫機能は低下します。つまり、ウイルスにとっては増殖する絶好の機会なのですから、身体を冷やさないように徹底しなくてはなりません。

「風邪のときは暖かくして過ごしましょう」と言うフレーズは、何度も聞いたことがありますよね?

単なるスローガンではなく、対ウイルスに絶大な効果をもたらす格言なのです。


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