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ライブに行けなくても生きていける

ライブに行けなくても割と人生楽しめている自分に戸惑っている。

そんな事を思うようになったのはコロナ渦になってからだろう。去年までの僕は月に2回程度仕事の休みの合間を縫ってライブに行きそれが僕の生きる理由とまで本気で思っていた。

それがどうだ、今年ライブに行けていないのにも関わらず割と楽しめてしまっている自分に困惑している。僕の音楽に対する愛情はそんなもんだったのか!?あれだけ音楽に救われてきた人生だったのにいざ無くなればこんなもんなのかと悲しくもなる。

こんなことになる前はライブに行けなくなるなんて思いもしなかったし考えた事もなかった。当分はライブに行けないだろうなぁと悟った僕は新しい趣味を見つけるべく本を読む事にしたのだが、それがなんとピタッと心にハマって今のぽっかり空いた時間と心を埋めてくれているのだと思う。新しい自分の発見はいつもワクワクさせてくれるものだ。

じゃあ、ライブハウスへ行き生音を浴びる事への気持ちは音楽への愛情は薄れたかと言われるとやはりそんなことはなかった。所詮は心の穴を埋めるための趣味の1つであり、あの感動と興奮と人間の熱量に勝るモノは無い。この状況に適応せざるおえない環境なだけでやっぱり今でも早くライブハウスに行きたい。俺は今生きているんだ!!これが本当の僕なんだ!!と実感したい気持ちで溢れそうだ。

配信ライブじゃないんだ、生で感じるギターの歪み、生のボーカルの心の叫び、ドラムの情緒あるリズム、ベースの低く鈍い音。
約1年行かずともあの空間をハッキリと匂いまで思い出せそうなほどに僕は大好きなんだ。

きっとこの世界にその日を待ち望んでる人達が多くいるだろう。生きがいを失った人がいるだろう。誰のせいでもないこのぶつけようのない気持ちを抱えて抑えきれない感情を殺して。
いちはやく元の世界とまでは言わずとも何のしがらみもなくライブに行ける日を待ち望んで、このモノクロの日常を日替わりの心で乗りこなしていきたいと思う。


やっぱり僕はライブハウスが大好きだ。

「生きていて良かった、そんな日を探してる」

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