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モゲチェック運営企業MFSの上場に思うこと
住宅ローン診断サービス「モゲチェック」を運営するMFSが上場した。
2024年6月21日、MFS上場いたしました。
— 平山 亮 / CFO @ MFS (@R_from_Japan) June 21, 2024
全ての御関係者に感謝申し上げます。
(メンバーとの社員はプライバシー配慮のため使用を避けました。中山田さん、モゲ澤さんの写真をお楽しみください。)
皆様、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/2vtW3JaTbA
「住宅ローン条件が比較できるサイト」というサービスのアイデア自体は、日本に限らず世界中に昔から存在する。
2016年春、私はフィンテック関連の新規事業開発を目的にシリコンバレーに赴任し、その直後に参加したフィンテックカンファレンス「FinovateSpring 2016」でも(名前は忘れてしまったのですが)、住宅ローン金利比較サイトを作りました、というプレゼンをしていたスタートアップがあったことを思い出した。
同時に、「住宅ローン比較サイトって特に目新しいビジネスアイデアでもなんでもないな」と思っていたことを、恥ずかしながら思い出した。
あれから早8年、私も少しは成長したのかわからないが、スタートアップを見る際に重要な点はビジネスアイデアが目新しいかどうかだけではないということがようやくわかるようになってきた。すなわち、
「ビジネスアイデア自体に目新しさがない」という感想を抱くのは素人意見(そして残念ながら、JTCの重役に多い意見である)
ビジネスアイデアに加えて「実行力(=チーム)」も見るのが経験のある投資家
ビジネスアイデアと実行力を、「なぜこの事業をやりたいのか・解決したい課題は何か」という文脈の中で、プロの投資家
というのが私見である。ビジネスアイデアそれ自体は総合評価する上での一つの軸にすぎない。重要なのは、なぜそのビジネスアイデアを思いつき、また実行したいと思ったのかという動機と、それをやり遂げるためのチームがあるか、という実行力である。
「モゲチェック」のサイトだけを見て「なんか誰でにも思いつきそうだな」と思ってしまった人はスタートアップ投資については素人だと思った方が良い。私も含めて。
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