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なぜか潰れない最弱念珠店のバックヤード①(最低コストでスタートする)

さて、「なぜか潰れない最弱念珠店のバックヤード」のタイトルはシリーズ化して、投稿していこう。

要するに、スモールビジネスに特化した生き残るための経営戦略を書いてみたいと思う。例によって、思いつきで進めていくので、順序がバラバラだったり、情報が重複することもあるけど、あまり気にしないで続けていくことにする。

はっきり言って、まともに会社をやっている人がみたら、あり得ない手法かもしれないけど、スモールビジネスには、小さいなりの勝ち方がある。

そんな恥ずかしい生き方出来るか?という人は、適当なところでスルーして欲しい。該当する誰かの助けになれば幸いである。

生き残り戦略といっても幅広い。
ビジネス書には載ってない、僕なりの生き残り術だ。

何から書こうかまよったけど、まずこの記事では、大事な基本スタンスについて触れておこう。

必要物資の列挙

これは、僕が商売を始める頃に学んだ方法で、超基本でありながら、どこまでも重要なメソッドである。

やり方は、こうだ。

商売の基本は、「人・物・金」はご承知の通り。
当然色々必要になるので、これからビジネスを立ち上げたいという人は、開業に必要なものを、とにかく列挙しよう。

すでに、スタートしているけど上手く言ってないという人は、今のビジネスで使っている「人・物・金」を上げてみよう。

たとえば・・

・開業資金(〇〇〇万円)
・アルバイトスタッフ、△名
・スタッフ制服
・店舗
・店舗内装
・商品展示用、在庫用
・ウェブサイト

そういうのが思いつくかもしれないけど、出来ればもっともっと、細かいところまで思考を巡らせよう。

・作業PC
・立て看板
・観葉植物
・カルトン
・エアレジ用のタブレット

そんな感じで、100個でも200個でも、思いつくだけ、必要だろうと思うことを上げていく。実際に営業するイメージをして、絵に写った備品など全て列挙するといい。

( )を付けて項目を吟味する

次にやることは、列挙したリストの項目をよく吟味する。

それがもしなかったら、営業不可能か。なにか別なもので代替できないか。
イメージしていた物よりも、ランクの低いものでも実用的には問題無いのではないか。

そのように、なし、代替、ダウングレードしても、なんとか出来そうな物には、全て( )をつけていく。

先ほどの後半を例に考えてみよう。

・(作業PC)→今までプライベートで使っていたお古を流用
・(立て看板)→自作できるかもしれない、客足の流れ次第では不要かも
・(観葉植物)→なくても、業務上さしつかえない
・(カルトン)→100均のもので十分
・(エアレジ用のタブレット)→安価な機械式レジではどうしてもだめか

自分の商売にあわせて実際にやってみるとわかると思うけど、実は、ほとんどの項目にカッコがつく。

判定結果はいかに?

さあ、何が言いたいか。
勘のいい人は気付いたかもしれない。

ここで、カッコを付けた項目は・・・「かっこつけた」ということだ。

経営者、社長、店長・・・という響きに憧れて、かっこいいオフィス、お洒落な店舗、必ずしも必要だろうか。

冷静に考えると、事務用のボールペン一本だって、「かっこつけ」ているだけかもしれない。安いボールペンで十分か、そもそも買う必要も無いことの方が多い。

例の前半に挙げた大きな項目だって同じ事だ。

・(業資金(〇〇〇万円))→あらゆるイニシャルコストを極小にする
・(アルバイトスタッフ、△名)→はじめは自分1人で回せる規模から
・(スタッフ制服)→各自自前で条件付にして統一感を持たせる
・(店舗)→出張専門、デリバリー専門、ネットショップのみ
・(店舗内装)→ボロさを逆手に取ったオシャレ空間
・(商品展示用、在庫用)→カタログや見本の充実、受注生産
・(ウェブサイト)→WordPressの本を買って自分で勉強してみる

とにかく知恵を絞るのだ。

イメージと違うとか、同業社でそんな形態はありえない・・ということも、実現可能かどうかは別としてメモしておこう。

少なくとも、全ての項目が、みんなと同じだったら、たぶんその商売は長続きしない。

どんなときでも、知恵を絞る癖を付けよう

商売はロールプレイングゲーム

「今売れている店」を参考に、ビジネスプランを立てたかもしれない。
同業ライバル企業はもちろんのこと、異業種でも参考になることはたくさんある。それを研究するのは良いことだけど、うわべだけ真似出来ないことも多い。

とくに、ビジネスをスタートするとき、軌道に乗っていない段階ではなおさらだ。

世間には、いきなりカッコイイ商売をはじめる人もわりといる。
なんでそんなことが出来るかというと、彼らは、資金調達という作業を最初にやる。ビジネスプランを持って、出資してくれる人を探すのだ。
そして、自分がイメージしているビジネスを実現する。

それはそれで、素晴らしい能力だ。
ただ、ここでは、そういう人を対象には話していない。

副業で少しだけ稼ぎたいとか、限られた個人資金で、なんとか商売を始めてみたいという人を対象にしている。

ロールプレイングの「はじまりのむら」で、全財産を使い、まだ装備できない重量武器を手に入れることを想像してもらうとわかりやすい。

ラスボスと戦う勇者をイメージするのは大事なことだけど「ひのきのぼう」と「やくそう」を買って「スライム」を倒すことを恥ずかしいと思ってはいけない。

カッコつけの、最低ライン

注意したいのは、なんでもかんでも、削減するのが最良の方法というわけではない。

削減するとお客さんがどうやっても満足してくれない部分に関しては優先的に資金を回す必要があるし、店舗サイズやスタッフ数も、最低基準以下になると、逆にコストパフォーマンスが悪いという業種もあるだろう。

大切なことは、これくらいのビジネスが出来たらカッコイイ!という漠然としたイメージに囚われず、とにかく思考を巡らせて、あらゆる「人・物・金」に対して、考えることを怠らない癖を付けることが大事だ。

コスト削減自体が重要なのではなく、「本当に必要か?」と、考えることが大事。

商売が軌道に乗ってくると、あらゆる営業が刺さってくる。
販路拡大しませんか? ECサイト代行します! 文房具・備品を迅速に届けます! 全国3万部発行の雑誌に広告を掲載しませんか?・・・等々。

その癖が付いて、慣れてくると、要不要の判断は、瞬時に出来るようになり、衝動買いをしなくなる。

それを他人がみれば「ケチ」というかもしれない。

でも、スモールビジネスにとっては、小さなコストカットは本当に大事で、実際に削減されたコスト以上に、実はその精神がその後大きく役立つことになる。

まずは、自分のイメージするビジネスにかかわるあらゆるコストが「カッコつけ」ではないか?
よくよく吟味してみよう。

* * *

次回は、ハッタリの効かせ方。
名刺やリーフレットの話を書くよ。


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