漢字のテストで高得点を取る方法
小学校時代の漢字のテストって、皆さん思い出にあるでしょ?
僕らが子どもの頃は随分、いろいろな教育方針が変わっているのだけど、相変わらず漢字のテストはある。
親がテストを変わってあげることはできない。
ここは一つ、点数の取り方をバッチリ教えてあげよう。
数十年前とやりかたもまったく変わっていない。
短い文や熟語の漢字部分が □ になっていて、そこに埋めていく方式。
クラスには、毎回高得点を採る子っていたよね。女の子が多かったかな。
漢字はやった分、確実に点数があがるから、地頭がどうこうというより、小学生くらいだと、テスト前に一回勉強したかしていないかというのが多大な影響を及ぼす。
子ども達の話を聞いていると、そんな雰囲気も、現代になっても変わっていないようだ。
暗記は必要?
昔ほど暗記重視の勉強ではなくなったとはいえ、小学生レベルではまだまだ最低限暗記するべきことは多い。
昔は「生き字引」なんて言葉があったけど、たぶん死後である。
スマホ一台で、生き字引を凌駕する情報が瞬時に手に入る。
ただし、情報を得るということは意外と難しく、例えば小学生に最新スマホを持たせて、大学生と対等に情報収集出来るかというと、その違いは想像に難くない。
つまり、知識は複利的に増えて行くもので、「情報を得る手段を持っている」のと、「情報を持っている」というのは別な事である。
手段だけあっても、知識を得るための基礎知識、予備知識がないと、次のステップを勉強することも検索することもできない。
そんな観点から、小学生レベルの暗記というのは、その後の学力に大きな影響を及ぼす。
暗記学習の方法
我が家では、主にホワイトボードを使っている。
最大のメリットは、瞬時に消せること。
まずは、覚えるべき項目をとにかく、書き殴ってみよう。
漢字練習であれば、親が口頭で言ってあげて、子どもはそれを書く。
そして、どれくらい覚えているかチェックリストを作ろう。
例えば、
既に覚えている→〇
自信が無いけど合ってた→△
思い出せない、間違っていた→×
等のように、印を付けていく。
書いたものはパッと消して、△と×のものを、もう一度書いてみる。
それでも、△、×があれば全て〇になるまで繰り返す。
子どもはマルチタスクで作業するのが苦手だ。
字が汚すぎるとか、おいおい書き順が・・・とか、見ていて気になるけど、ここは目をつぶろう。
暗記において「考える時間」はほぼ無駄である。
「えっと・・・?」ってなった瞬間、答えを見て覚える。そして、次の項目に進もう。
全て〇になったら、一応この瞬間は、全て覚えたということだ。
ここでいったん休憩する。
この作業は、べつに、ホワイトボード紙と鉛筆でもまったく問題無い。
紙は書き捨てになるので、ノートではなくて、チラシや不要なプリント裏なんかを使うと良いだろう。
最近は100均でも小さなホワイトボードが売っているので、子どもの暗記練習には最適である。
記憶の残し方
人の記憶は、いわゆる「トラウマ」のようにたった一度の経験があまりにも衝撃的で、一生を左右することもある。
しかし、大量に出てくる漢字の一つずつに、そのようなドラマを期待するのは無理だ。
衝撃度で覚えられないなら、記憶が定着させる方法は一つしか無い。
それは反復である。
心理学者ヘルマン・エビングハウスの「忘却曲線」は有名である。
難しい話ではなくて、人は、時間が経てばどんどん忘れていく。
だから、定期的に持ち上げてやると、忘れ方の感覚が伸びていく。
ざっくりいうとそういうことだ。
先ほど、一通り「覚えたはず」の漢字を、もう一度すべて書いてみよう。
1回目との間隔はできれば、30分とか1時間。夜にやった場合は翌朝起きたらすぐくらいがいい。
1日も間を開けると、せっかかく「覚えたはず」なのに2回目には書けない字がいくつか出るだろう。これは、時間がもったいない。
こうやって、1時間後、半日後、2~3日後、と間隔を延ばしていくと、数回であっという間に記憶は定着する。
その範囲の漢字だけを一生勉強するわけではなくて、すぐに次に覚えなければいけないこともたくさん続くので、記憶も無意識のうちに取捨選択するだろう。
でも、まずはそれでいい。
一人で時間を掛けて丁寧に書き取りの練習をするよりも、はるかに効率がいい。
テストの結果
中学生、高校生になると、成績や入試ということも視野にあるので、結果自体が重要にもなってくる。
しかし、小学生ときは、点数が低かったこと自体をそれほど悲観的に捉える必要は無いと思っている。
うちでも、たまに酷い点数を持って帰ってくることがあって、「みんなぜんぜん出来なかった!」とか、「分かってるんだけど、時間がたりない」とか、その場しのぎの言い訳をする。
それは、適当にスルーして、大事なことを伝えなくては。
「よかったねー!分からないところが、こんなにたくさん見つかった!これは大量だ!さて、どうする?」
と、いうことである。
おわりに
大人が仕事の上で、企画→実行→検証→対策、というは当たり前の流れである。だから、「テスト」というのは「検証」の部分で、間違った部分はいかに効率よく改善するかが大事なことだ。
ところが、子ども達の「テスト」の感覚は、「検証」が最終ゴールになっている場合が多い。
ここで、テスト後に対策を講じて、次の企画に移ることで、学習レベルはらせん状にアップしていく。
大人になっても、やりっぱなしで「売れた、売れなかった」ばかり気にして成長しない人っていうのは、大多数いるものだ。こういう子どもの頃からのテストの感覚というのが染みついて離れないのかなとも思う。
さて、「今日の漢字は満点だと思う」ってニヤニヤして出て行った息子。
どんな顔して帰ってくるかな。
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