【2019.11月 札幌開催報告】産前・産後ケアに携わる方のための「支援者に必要なあり方とコミュニティ」
11月17日(日)、札幌の北海道母子福祉センターにて産前・産後ケアに携わる方のための「支援者に必要なあり方とコミュニティ」を開催しました。
当日はなんと雪!
そんな中、札幌市内はもちろん、千歳や江別、遠くはオホーツク北見からも(!)、助産師さんや保健師さんに看護師さん、鍼灸師さんや保育士さん、インストラクター・講師として産後女性や親子向けの教室を主宰されている方など、さまざまな地域から多様な背景のみなさんにご参加いただきました。
午前中は北海道助産師会会長で、札幌市産後ケア事業も実施されている助産院エ・ク・ボの院長高室典子先生による基調講演、『産後ケアの概要と実際について〜産婦の立場に立った産後の支援〜』。
産後女性とその家族を取り巻く現場と支援体制、そこで担い手の私たちができる支援と持ちたい姿勢、それらを踏まえた今後の課題…と、妊娠・出産と産後ケアの現場に長年携わられてきた高室先生だからこその具体的な示唆に富む内容でした。
ご参加者のみなさんは、何度もうなづいたり、メモを取ったり。「高室先生のお話を直接伺える貴重な機会でした!すぐに仕事に活かしたい」、そんな声もいただきました。
また、後半のワーク「ディスカバリーインタビュー」とPerspnal Storyの表現では、doing(やりたいこと)はもちろん、being(何を大事にして生きたいか)に焦点を合わせた、みなさんのストーリー一つひとつに胸を揺さぶられる時間となりました。
終了後、ご参加者のみなさんそれぞれにfacebookにご感想を投稿されたり、つながり合っている姿も。
イベント冒頭でマドレボニータの吉岡マコ代表が、「コミュニティというのは互いに切磋琢磨する『道場』であり、『セーフティネット』」とおっしゃっていました。
今回ご一緒したメンバーのみなさんとなら、ともにそんなコミュニティをゆるやかに築いていける、そんな気がしています。
産前・産後ケアに携わる支援者同士が、立場を超えて「面」となることで、お互いの力を補い合い、支え合い、地域の産前・産後女性をよりしっかりと支援し、「誰もがケアを享受できる社会」をつくり、「すべての家族に産後ケア」の実現につなげていく。
産前・産後ケアの支援者自身の心身の健康を大切にし、あたたかいつながりとコミュニティを得ることが、真の意味で、健康的で持続的な支援となっていくのではないか、そうおもいます。
今回のイベントはきっかけであり、キックオフ。
ここからますます地域とつながり、仲間を得て、ともに産前・産後ケアの取り組みを広げていきたいとおもいます。
ご参加者のみなさん、ありがとうございました。
お忙しい中、基調講演をいただきました高室典子先生。
当日スタッフとして関わってくださった産後ドゥーラの わたなべふみこさん(十勝・芽室)、中村百合さん(札幌・当別)。
マドレ・オホーツクのみなさん、産後ケア教室OG・マドレボニータ会員のみなさん。
そして企画から立ち上げ練り上げて、ともにあたたかい場を創り上げてくださったマドレボニータの吉岡マコ代表、野田香織さん。
学び合い、支え合うきっかけの場づくりへ惜しみない力を寄せていただいて、ほんとうにありがとうございました!