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【長野】たまに葡萄1st Live開催!

2月26日、昨年の11月から活動を始めたバンド「たまに葡萄」の初めてのライブ開催の日となりました。前日にメンバーたちで準備した古道具に囲まれたステージは、このバンドの持つ空気感に通ずるような、温かさを感じられる雰囲気を醸し出しています。

朝の10時過ぎからリハーサルを開始。ついに、、メンバー全員で演奏する時が来ました!衣装も着て揃うとなお圧巻です。ちなみに、衣装は普段のリハーサルを行っていたネオンホールの近くにある古着屋Noraさんからお借りしました。

前日もリハーサルをしていたのですが、再度出はけや、バンドとして一体感を出したいところを重点的にさらっていきます。昨日の通し動画を確認したメンバーからの、改善したい箇所のリクエストも反映していきます。
たくさんの楽器、マイクも並んで実際の環境でやってみると各所で音響スタッフさんによる調整が必要になってきます。最後まで調整をしながら合わせていきます。

あっという間に時間は過ぎ、本番の時間が近づいてきました。たくさんのお客様が続々と会場に集まりだしました。13時の1回目公演の時間になり、ステージの中央には、メンバーの大石さんが登場。開演のご挨拶と思いきや、徐ろにビートボックスを披露。彼のビートに合わせて、バンドメンバーがステージへ集まってきます。

全員がステージに揃ったところで、まずバンド結成初期に出来た曲「愛を唄う」、3拍子でゆったりとした「遥か遠い」の2曲を演奏。その後はMCを務める丸山風音さんがバンドの活動紹介と、どんなメンバーがいるのか、「長野出身の方〜?」「普段から音楽活動をされている方〜?」など該当する呼びかけにそれぞれ挙手してもらうかたちで紹介をしてくださいました。ざっくりとバンドの様相をお客様にお伝えしたところで、演奏へ再び移っていくことに。

長閑でどこか郷愁を誘う音色が美しい「田園」、ちょっと不思議な雰囲気で心地よく揺れる「南小岩6-24-3」、しっとりとしたバラードの「通過点」、唯一のラップナンバー「Oh My Love」ゴスペル調のかわいいポップソングの「塩漬け」と続いていきます。

バラエティ豊かな5曲をお披露目した後は、MC風音さんと、レジデンスアーティストの額田さん、長野市のNAGANO ORGANIC AIRホストを務めたR-DEPOTの川向さんのお3方で今回の「たまに葡萄」の活動の軌跡について改めてお話を。何も決まり事はなく、何でもトライできる状態で長野市にやって来た額田さんが、まちづくりに取り組むR-DEPOTとタッグを組み、バンド活動を始めていくプロセスは、バンドメンバーを中心に様々な人を巻き込みながら、想定外なこともありつつ、今回の活動エリアの中で展開されていったことが思い返されます。

ささやかな対談の後に続いて、繊細な旋律の「Aメジャー」、吹奏楽部経験者メンバーで作られた華やかな「Bandit」、熱い想いを歌い上げたフィナーレ「まつり」、3曲を演奏してライブは終了。たくさんの拍手を受けて、1回目の公演を終えることができました。お子さんから大人まで楽しんでいただけた時間になったようです。

合間の休憩中の楽屋では、春の訪れを感じる陽だまりの中でリラックスしているメンバーや、自分の時間を有意義に過ごすメンバー、次回に向けて身体の調子を整え直したり、不完全燃焼気味のメンバーが「納得いかなかった!」と自主練をしたりと、ゆるいようで、真面目なようで、チャーミングな皆さんたちが思い思いに過ごされていました。

15時30分の2回目公演は、SNS投稿などの影響もあったようで、お昼の回よりもたくさんのお客様がいらしてくださいました。バンドメンバーの皆さんは1回目で少し全体的に緊張もほぐれた状態で演奏ができた様子。
想定の倍以上のお客様を迎えたライブは大盛況に終わり、まさかのアンコールのリクエストが!全楽曲を出し尽くしてしまったので、会場盛り上げ度No.1の「塩漬け」と「まつり」をもう一度演奏することに。

感傷に浸る間もなく、みんなで会場を片付け。たくさんの手が動くとあっという間です。いつの間にか日も暮れて、打ち上げが始まりました。「音楽をやりたい」というシンプルな気持ちだけで、肩肘張らずに出会えたこともあって、和気あいあいと過ごすメンバーたち。打ち上げ中盤では、お客様からいただいた投げ銭をみんなで分け合う場面も。額田さんが一人ひとりに一言添えて渡してくださり、ちょっと卒業式のような雰囲気も漂ってきます。

この数ヶ月バンドをまとめ上げた額田さん、バンドメンバーの皆さん、ホストのR-DEPOTをはじめとしたスタッフの皆さん、お疲れ様でした!
ちょっと寂しいような感触になりかけましたが、今回は最初の一歩。「たまに葡萄」は、まだまだこれからのはずです!今後どう進化していくか、目が離せません♩

(文:鈴木彩華)

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