【 レシピ付きエッセイ 】 イタリア料理の考え方(包丁編)〜日本のものは忘れましょ!
料理は人間の作るもの。だからその人たちの目的や所属するソサイティで、大きく変わってきます。
日本の包丁は本当に素晴らしいものです。以前フリウリにある刃物の博物館に行った時…そこはゾーリンゲンの下請け工場のある所…いかにここの包丁が素晴らしいかというヴィデオが流れていました。それはトマトを切っている所。自慢の包丁を当てると皮を押してから切れます。つまりスパッと切れないわけ。
横にいるのは修行に来た日本人料理人のグループです。食い入るようにその画像を見ている彼らに「あなたたち、この包丁は切れないなあと思っているでしょう?」「はい」…そうなんです。日本の包丁は天下一品。切れ味の面からは他の追従を許さないレベルなのです。
しかし、これでイタリア郷土料理を作ると…美味しくないんですよ!
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