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アーユルヴェーダハンドブック ジャンタ・ゴーダガマヤ

尊敬するシェフから「アーユルヴェーダの本を読んだ後に薬膳の本を読むと、点と点がつながっておもしろいですよ」と教えていただき、体系的なものを探して読んでみました。

まず、アーユルヴェーダが3000年も前からあることに驚き、3000年もの間実践とブラッシュアップがされてきたと思うと、それだけでとても貴重な知識の集まりです。

インドの医学ですので、元々はヒンドゥー教ですが、歴史の中で仏教のカウンセリングや生活習慣を見直すような教え(例えば中庸や、八正道)も取り入れられてきたそうです。そこは医学として良ければという軸が先に立っているから!柔軟だったんでしょうね。

当然、食材も研究されていて、医食同源だけではなく、人格形成など様々な作用に関与するとされています。(ちなみに「医食同源」は、1972年にNHKの料理番組で臨床医であった新居裕久先生が発表した言葉だそうです。今回この文章を書いていて調べて初めて知りました。)

感情や才能など、形のないものも食や生活習慣、ストレスのない生き方(例えば犯罪を犯さないなど)の、実践と結果により選び取っていくという考え方は、自分の人生を生きることにとても主体的で、いいですよね。

また、そこには輪廻などスピリチュアルなものも、「スピリチュアル」と定義した上で洞察しているのが改めて新鮮でした。

読み終えた後、「どう生きるか」だけではなく「どう生まれるか」なんて言葉も浮かんできました。

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