湯船に潜る前後の話
※呟きに収まらなかった心の動きを、ただ時系列に書きたかった自分による自分のための投稿です。
誰にだって心がヤバイぞって時のサインがあると思う。
体が痛くなったり、肌が荒れたり、SNS徘徊をしたり、投稿が多くなったり、イライラしてしまったり。
多分きっと人それぞれ違うと思う。
こういう時って正直何してもダメなのかもしれない。昨日呟いたけど、心に余裕がないときはリフレッシュ作用のあるものすら、入らないし、入らないから気を散らせないみたいだ。何かで復活することは難しい。
そして私もここ数日(もしかしたら数週間前から)そのサインが段々と出始めていて、自分のペースが失われて、エネルギーが滞ってることにには気付いていた。でもどうする事もできずに、とうとう今日限界がきてしまった。
さらに、普段はスライム並みに柔軟性のある心が、シリコンみたいに傷が付くくらいの固さになっていたところに、いつも心を軽くしてくれる彼が、たまたま私の痛いところに触れてしまった。
別に爆発したわけではない。ではないけど、優しくなれなかった。優しくなれなくてイライラして、冷たく距離を置いてしまった。あーあ、やっちゃった。
その次の瞬間、爆発しなかっただけ成長したけど、こうなる前にもっと出来ることなかっただろうか、傷つけたかな、とか考え出して、考え出したら会いたくなる甘えたくなるという見事な情緒不安定になってしまった。
これダメなやつだ。気づけたのでそれが表に出る前にスマホを置いた。
そしたら、途端に眠くなった。
私は心が限界になると、頭が思考を停止させようとするのか勝手に睡魔がやってくるらしい。これはストレスで睡眠の質が落ちていた結果の睡魔かもしれないけど、いつも寝不足とか関係なしに眠くなるから、防衛本能だと思うことにしてる。
体は心を守ってくれてるとはこういうことなんだろうなと、こういう時こそ思わされる。本当に有り難いね。
案の定、少し寝たら頭がスッキリし、心が多少軽くなった。
このタイミングで私がよくやる方法がある。
きっと自分なりの瞑想に近い行為なのかも。
湯船に潜る、だ。
元々水泳が好きで、水の中にいつまでもいたくてイルカになりたかった私が、手軽に、そして不審がられることなく浮ける場所として、お風呂の湯船を見つけた。
浮けると言っても狭いからほぼ丸まって湯船に顔を浸けてるだけなのだけど、それでも波や水の音、空気の泡を感じられる空間は居心地がいい。
息継ぎしながら、しばらく潜っているといろんな感情が出てくる。世界を信じられなくなってることが悲しい、とか。あの人の理不尽さに腹がたつ、とか。なんで自分ばかりこんなに気を回さなきゃいけないんだ、とか。
全部素直に出てくる。
泣きたくなったら叫びたくなったら、お湯の中でわーー!っと、声を出す。そして感情大爆発!!の瞬間に息が続かなくなって現実の冷静な世界に顔を出す。
その時はちょっと物足りないけど、自分の二面性を行ったり来たりしてどちらも感じられるのは安心する。そんなことを繰り返してるうちに、逆上せてヘトヘトになってしまうのだけど。
倒れないようにお風呂から上がると、疲れから余計な思考が飛んで、ふっと本音が出てくる。
そしたら、気付いたんだ。
いつも心が病むときは仕事の先輩がきっかけだって。はっとした。
先輩は私が入社した時から、私を守り育ててくれた人だ。先輩も苦手なことも多いから代わりにやっているうちに、私も第一線で動ける人材になった。
明るくて物腰が柔らかく甘え上手で口が上手い策士の先輩。感情的に話す典型的な女性脳で、時々何考えてるのか分からないくらい、コロコロと本音が変わるところがある。妬み恨みは引きずり、責任を被ることに極度の恐怖もある人だ。
それでもギスギスしやすい職場は、先輩の面白くて優しい雰囲気に救われてることは沢山あるから憎めない。
でも私はいつも手の平の上で転がされてる感じがして苦しくなってくる。
いつの間にか、私が手足となって動いていて、先輩の望みがどんどん叶っている。汗水流して動いているのはこっちでも、口が上手いから最終的には美味しいところを持っていく。
ちょっとずるいな、とは出来るだけ思わないようにしてきたし、過去の話や持病の話を聞いて大変だな、少しでも休んでほしいな、愚痴なら聞きますという思いからずっと動いてきた。彼女は彼女の正義感で動いてるって自分にも言い聞かせてきた。
でも、お風呂から上がったとき、心が病むきっかけが先輩だと認めることができたら、さらに「もしかしたら彼女は天然エナジーバンパイアなのかもしれない」ってふと思ってしまった。
彼女の弱さは武器なのかもしれない。
その武器は、HSS型HSPの私にはちょっと厄介だ。
HSS型HSPとしてくくってしまうのは他の方に失礼かもしれないけど。親身になれて正義感が強くて真面目で行動力があるから、やるべきことをやっている内に少しずつ期待に応えて愚痴ったり困ってる彼女の助けになり、いつの間にか自然にキャパを超え自分のエネルギーを奪われている気がする。
のかなって思った。
きっと彼女が良いとか悪いとかじゃないし、影響を受けやすい私も課題がある。でもいつも私が心を病んでしまうきっかけは彼女だ。
私にとって、先輩は育ててくれた人ではあるけど、エナジーバンパイアでもある。
今彼女に対して、ネガティブな感情を抱くのは、私が弱いからではない。たぶん自然なこと。
今日はそれに気づけた(認められた)だけでもよかった気がする。少し楽になった。
これからの距離感はまたゆっくり、湯船に潜りながら考えることにしたい。
彼にもちゃんと優しい気持ちで謝ろう。
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