1.旦那のことが好きすぎる

なんでも許してもらえるからこそ、ワガママは言えない。

「うちの夫婦は怠惰なので喧嘩しない」という話を以前書きました。
怠惰なことは確かなのですが、もう少しいうと”許容範囲が広い”んですよね、お互いに。
これは”やさしさ”とは少し違うなと思っていて、「相手のことを思って」とか「好きにさせてあげよう」とかではなく「まあいいか」です。

少し冷たい言い方をすると「そんなに興味ないしな……」という要素も含まれているかもしれません。
それでも「まあいいか」と思うことによって、全く衝突せずに今まで生活しています。

これはお互いに対する”期待値”が低いことにも関係している気がします。
旦那に対しては「元気で働いて家に帰ってくる」で100点だと思っていて、一緒にご飯を食べてくれたり、「美味しい」なんて言ってくれたら120点はなまるをあげてしまいます。
私に対しては「今日も生きた」だけでいいみたいです。
いやしい人間なので、その日にやった家事をいちいち報告して褒めてもらおうとするのですが、「洗濯機回した」「トイレ掃除した」なんて言ったらめちゃくちゃ褒めてくれるんですよね、まるで小学生がやったみたいに。

そんな感じで、普段通りの生活をするだけでお互いの期待値を超えていますので、そのほかのことに関しては「まあいいか」となるのかもしれません。

でも最近、これが少しプレッシャーに感じることがあります。
例えば今うちではウサギを飼っているのですが、さらに猫を飼いたいと私が言ったとしても「まあいいんじゃない?」と言われるだろうし、旦那に買ってもらった炊飯器でご飯を炊くのをやめて明日から土鍋にしますと言っても「土鍋のご飯食べてみたかったかも」とか言いそうだし、ちょっくら鍵盤担いで九州一周路上の旅に出かけるわ!なんて言っても「気をつけてね、お土産は元気な嫁でいいよ!」と送り出されそうです。

もちろん、私のことを信頼してくれているからこそなのでしょうけれど、自分のだらしなさや不甲斐なさは自分が一番よく知っているので、あんまり信用できないんですよね、私が私自身を。
だからちょっと「だって旦那がいいって言ったから!」と責任転嫁したくなるような気分の時もあるのですが、旦那は基本的に全部「いい」って言うので、結局決めているのは自分なんですよね。

そうやって信頼して、なんでも許して、任せてもらっていると、自分で「これは私のワガママかも」と思うことは実行できなくなりました。
それは生活を整えることに関してもそうです。
この収納を買うか、とか、来客用の布団セットを買うか、とか。

実は半年くらい前から、シャワーヘッドを買うか、で悩んでいたんですよね。(どうでもいいですね)
光熱費や水道代の節約になるし、シャワーが痛くなくなるし(私は頭皮が弱いので直撃すると痛いんです)買ってもいいかな……でも高いしな……と、ずっと踏み切れずにいました。
旦那に相談すれば絶対に「買ってもいいんじゃない?」と言われると思っていたので、本当に必要かどうかめちゃくちゃ考えました。
そもそも私は高い品物を目の前にすると「私はこのような高級品を使ってもいい身分の人間ではない!」と思って諦めるタイプです。
しかも、入居時から備え付けのシャワーヘッドがあり、壊れたわけでもなく使える状態なのに、さらにお金を出して高いものに交換するなどどいうのは、贅沢の極みなのではないか!と思うわけです。

でも半年ですよ、考え続けて。
これもう買わなかったら1年でも2年でも10年でも悩みそうな気がしてしまって、購入を決めました。

ただし、2月に私の誕生日があったので、そのプレゼントとして買ってもらうことにしました。
(他に欲しいものもないし、高いものとかブランド品とか買われても白目むくだけなので)
2人で使えるものを買ってもらったので、なんとメンタルに良いことか。
毎日お風呂でシャワーヘッドを拝んでいます。

そんな期待値の低い2人ですが、夫婦になって今日で一年が経ちました。
入籍した去年の3月10日は区役所で婚姻届を提出した後、昼にパスタを食べ、映画をみて、焼き鳥を食べに行きました。
去年と同じルーティーンもいいなと思っていたのですが、残念ながら今日は旦那が仕事なので、今から焼き鳥だけ食べに行ってきます。

さっき久々に結婚式の写真を見返したら、思っていたよりも私がずんぐりむっくりで驚きました。
また明日。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!