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世界ことわざ図鑑 1 - フィンランド

はじめに

世界のことわざをグラフィックで紹介するシリーズです。同じような意味のことわざでも、国が異なるとその土地ならではの喩えなど、カルチャーが反映されていてとても興味深いです。このテーマは大学時代に東京芸術大学の卒業制作で11カ国分を本として制作し藝大美術館の買い上げとなりました。いつかきちんと世に出せるカタチにしたいなと思いながら、なかなか機会がなくしばらくたってしまいましたが、改めてリメイクしながら発表してみようかなと思います。

卒業制作 「ことわざ図鑑」

リメイク第一弾は、自然も多く、世界で一番幸せな国とも言われているフィンランドのことわざからスタートしてみたいと思います。


いろんな方法があるんだよと
猫でテーブルを拭きながらおばあちゃんが言った

There are many ways, said granny when she was wiping the table with the cat.

Konstit on monet, sano mummo kun kissalla pöytää pyyhki.

何かをする方法、目標を達成する方法はたくさんあるということ。でも猫で拭かなくても。。


朝は夕方より賢い

The morning is wiser than the evening.

Aamu on iltaa viisaampi.

夜よりも、朝の方が正しい視点から物事を判断することができるということ。悩んだ時は早く寝るのが一番ですね。


作品は作者に助言する

Work teaches the author.

Työ tekijäänsä neuvoo.

何事もやってみないとわからない。やってみて初めてわかることがある。失敗してもそこから学ぶことが大切ですね。


根っこから木になる

A tree is climbed from its base.

Tyvestä puuhun noustaan.

高度なことに取り組む前に基本を学ぶことの重要性を表しています。


犬を毛で判断しない

You don’t choose a dog by its hair.

Ei ole koiraa karvoihin katsominen.

ものごとを見た目で判断してはいけないということですね。


お金をかけて、馬で行け

You can spend your money and get there on a horse.

Rahalla saa ja hevosella pääsee

必要なもののために出費を惜しまないということ。


生まれつきの鍛冶屋はいない

No one is born a smith.

Ei kukaan ole seppä syntyessään

 学びと経験を通じて、何かを習得することができるということ。


この船、ちょっと早すぎる

Caution does not tip over the boat.

Ei vara venettä kaada

このことわざは、「転ばぬ先の杖」と同じ意味で、前もって用心していれば、失敗することがないという喩えです。


前へ前へ、と雪の中でおばあちゃんが言った

Forward, said granny in the snow.

Eteenpäin sanoi mummo lumessa

このことわざには、困難を乗り越えていこうというメッセージが込められているそうです。


子供はパンを持ってやってくる

Child brings the bread.

Lapsi tuo leivän tullessaan.

いくら生活が苦しく、子を育てる余裕がないと言っていても、いざ生まれてみると何かと育つもの。案ずるより産むが易し。


リンゴは木から離れたところに落ちない

Apples don't fall far from the tree.

Ei omena kauas puusta putoa.

蛙の子は蛙。小さなころは親に似ていなくても、親の仕事とは違う世界に興味をもっていても、結局は、親に似たり、親の進んだ道を歩んだりするというたとえ。


さいごに

シリーズで続けていこうと思いますので良かったらLIKEお願いします!

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