晴れの日も雨の日も#202　夢で逢いましょう

草木も眠る丑三つ時。オレは夢を見ていた。

オレは彼女と手を繋いで白波が寄せる海岸線を歩いていた。
大きな夕日が二人を照らす。心なしか彼女の頬も赤く染まっているようだ。

オレは彼女に語りかけた。

「遠距離恋愛ってしんどいなあ」
「ホントそれ。一緒にいたらわかりあえることも
　電話やとすれ違ったりするし」
「もう結婚しよか」
「うん、そうしよ」
「一生一緒にいよな」
「私を離さんといてね」
「あたりまえやん。どんな家庭を作りたい？」
「別に理想の家庭なんて特にない。
　あなたがいればそれだけで十分」
「嬉しいこと言うてくれるなあ」
「でも、子供はほしいなあ」
「それはオレも同感。
　できれば多いほうがオモロそうやなあ」
「5人とか？」
「ええなあ、それ。
　でもそんな暮らしやっていけるんやろか？」
「まあ、贅沢せんかったら何とかなるんと
　違う？」
「そうか。ほな、目指せ7人家族やな。」
「あなたも男やからいろいろあるかも
　しれんけど、浮気するんやったら
　私の知らんとこでやってね」
「あほなこと言わんといて。
　そんなんせえへんわ」
「ま、ひょっとしたら、やん」
「なんか、深いところでピッタリ一体化
　してるような、そんな感じになれたら
　ええなあ」
「二人の暮らし、待ち遠しいわ」

というところでオレはフッと目が覚めた。

隣の部屋からは細君の元気ないびきが聞こえてくる。
あー、夢か。
明日9月15日は38回目の結婚記念日やから、こんな夢見たんかな。
子供5人だけはホンマになったなあ。

ま、まだ夜中や。もうちょっと寝よっと。
38年間の「ありがとう」を胸に秘めつつ。

どこまで実話でどこから創作かしらんけど😂

近隣田んぼも稲刈り完了。今年はちょっと早い？新米が出てくるのが楽しみだ。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬　長井 克之

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＜予定（但し、臨時差し替え頻発😂）＞
#203　違いを扱う
#204　【創作SS　タケおじシリーズ#2】仲直り
#205　【実録会話😂】新しい職場

（つづく）