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「晴れの日も雨の日も」 #146 筋肉痛。からの

毎週日曜日の午後、太極拳教室に通っている。もう1年半になる。先日は36式陳式太極拳第四段の#30「雀地龍」をやった。左足は伸ばして右かかとの上にストンと落ちるような動きをする。

右足太ももの前側(大腿4頭筋)になかなか負荷がかかる。何回も繰り返し練習していると、太ももがプルプルしてくるような感じになる。

あ、こりゃあかんわ。絶対筋肉痛になるゾ。

しかし、しつこい私はやめないあきらめない。あとで苦しむことを承知で練習を続けた。

翌々日。
翌日ではない。
翌々日である。

案の定筋肉痛になった。立ったり座ったりに支障がある。しかし、久しぶりの筋肉痛になんか懐かしい感じも少し覚えた。

私は高校の時は陸上部。1500m、5000mの選手だった。成績は並以下だが、練習量は人並み以上だったと思う。しょっちゅう筋肉痛だった。
大学の時は水泳部。雑魚メンと呼ばれる三流の選手で、大事な大会では出番すら無かったが、同じく練習量は人に負けてなかったと思う。冬の筋トレも含めてだ。シーズン中もオフシーズンもしょっちゅう筋肉痛になっていた。

要するにマゾなんか?ま、SよりはMの方だろう。しんどいこと苦しいことに向かっている自分、耐えている自分がキライではない。そういう耐性も高いほうだと思う。

大人になってからの筋肉痛は、子供の学校の運動会だ。体力派兼お祭り人間を自認している私は、運動会となると人一倍張り切る方だった。保護者参加競技はもちろん喜んで参加。リレーなんかも、普段は酔いどれているおとうちゃんのカッコええところをみせるんや、とばかりに頑張った。

運動会のPTA競技の定番は綱引きだ。これがまたムキになってしまう。なんでかしらんがめちゃめちゃムキになってしまう。大声で「オーエス!」と叫びながら全力で引っ張る。2回戦、3回戦も全力で引っ張る。翌日は必ず筋肉痛になった。なることがわかっていてムキになっていた。アホちゃうか。。。

ま、いいのだ筋肉痛くらい。怪我でもなければ病気でもない。数日したら必ず治るのだ。心ゆくまで無茶でもなんでもしたらよろし。

注意しないといけないのは心の筋肉痛だ。
酷使しすぎて痛めたりしていないか。
心は大事に扱ってやらないと、ちょっと無理したり放っておいたりすると、すぐに傷んだり風邪を引いたりする。下手すると長引いたりこじらせたりする。
人間は指一本歯一本具合が悪くても、それが気になって気になって、となるものだが、心の調子を崩すと影響は甚大だ。生きること全体の調子がくるってくる。酷使は禁物だと思う。

心は酷使してなくっても、何かの拍子に傷ついたりする。血がドクドク流れることがある。止血をしてかさぶたがはっても、ふとしたことでまたそのかさぶたが剥がれたりする。

かさぶたといえば、私はかたまりかけるとすぐ剥がしたくなる方で、子供の頃はよくおふくろに「もう!触らんときて言うてるやろ!」と叱られた。でもなんか剥がしたい衝動に襲われる。目を盗むようにして何度も剥がしていたものだ。あれはどういう神経だったのだろう?あの抑えきれない衝動は何なのだろう?

これも心のほうはそんなことは厳禁だ。はがしにいっても何一ついいことはない。大事に大事に扱ってやりましょう。

しかし書いてきて気がついたが、私は時々、昔のことを思い出したりどうしようもないことをグズグズ思ったりして、センチな気分になることがある。
これって、自分からわざわざそっちに行ったりしてないか?かさぶたに触りに行くように。ひょっとしてホンマもんのマゾかもしれんぞ。アブナイアブナイ。気をつけよっと。

明日は上巳の節句。直ちにお雛様を片付けなければ。娘の婚期に関わる重要業務だ?

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#147 おでん屋にて#4 待つ
#148 おでん屋にて#5 全体と部分
#149 気づきのその先に


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