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晴れの日も雨の日も#170 見た目

人は見た目で判断される。

というのはやや乱暴な物言いだが、あながち間違いでもない。
少しでも見た目を良くしておきたいのは女性だけではない。男だって、いくら「中身で勝負」なんてかっこいいことを言っていても、見た目も良い方が良いに決まっている。とはいえ、整形手術に走ったり厚化粧にこったりして、一体自分が本当は誰なのかわからなくなってしまうようなこともいかがなものなのか。


私は見た目が映える方ではない。早い話がルックスには全く自信がない。
身長は165cmしかない。子供の頃からチビだった。男のチビはコンプレックスに直結する。顔もプロフィール写真の通りで、全然パッとしない。髪の毛も残存わずかだ。

当然女性にはモテない。
中学高校の時は片思いの有段者だった。普段ろくに話もできないくせに、クラス替えの前とか卒業式が近づいてくると、このまま自分の思いを秘めていることに耐えられなくなり、暴発的にコクリに行く。当然、結果は火を見るより明らか。言う前から決まっているようなものである。5連敗のながいとして勇名を馳せたりしていた。その頃は、浅はかにも、うまく行かない理由の大半をルックスのせいにしていた。もっと本質的なことに気がついていないというか目を背けていたというか。。。


会社に入ると同期に三浦友和バリの男前がいた。オレもこんな顔に生まれてきてたら全然違う人生やったやろなあ、と思った。
こんな顔に生んだ親を恨んだ、
ということはないが、彼の事を羨ましく思った一瞬があったのは事実である。


俗に、男は50を過ぎたら?40を過ぎたら?自分の顔に責任を持てという。それまでの生き様、自分の中に積み上げてきたものが顔に出るということだろう。
そう考えた時に、私は今の自分の顔を自信をもって曝け出しているだろうか。うーん、よくわからんが、流石に60年以上も付き合ってくると、これが自分の顔なんだということを受け入れられるようにはなった。相変わらず男前ではないし、大好きとまでも言わないが、ま、こんなもんかな、良しとするか、程度には思えるようになった。

前出の男前クンは久しく会わないが今はどんな顔になっているのだろう。彼は自分の顔大好き、と思っているのだろうか。もし思っていないのだとしたら、そしてそれが、これまで彼が積み上げてきたものの大小軽重濃淡などが影響しているのだとしたら、今の私は彼に恥じることもコンプレックスを感じる必要もないのかもしれない。


持って生まれた私のルックスは上記の通り平均点以下みたいなものだが、前々職で営業部長だった頃は、会社を代表して顧客と渡り合っているつもりでおり、見た目で恥ずかしい思いをすることのないよう心がけていた。
超高級ブランドで身を固めていた、という訳ではないが、身なりには一応気をつけていた。相手に信頼してもらう、好感度を上げてもらう、という以前に、そういうことを通じて、目に見えない自信を求めていたような気もする。薄ぼんやりとした自信でしかないかもしれないが。


そう考えてくると、見た目は大事だが、それは単に生まれついてのルックスということだけではなく、滲み出るもの、雰囲気、仕草、態度も含めて、言語以外で相手に伝わるもの、と言うことができる。
人生の年輪としての自分の顔が一体どんだけのものなのか、よくわからないし、それは今となってはほとんど勝負あったというところに来ている気もするが、その出し方や味付けなど多少のことはまだ間に合うだろう。
ましてや私の今の仕事は、人の心を開いていくことだ。あの人いいねえ、と思って頂く旅は今まだ途上である。

なんていう記事を校了して温めていたら、「人生は運であり、運は顔が支配し、顔は脳が育てる」と達磨大師がおっしゃっていたという話を見かけた。なるほどね〜。

こんな本もあります  

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#171 おでん屋にて#10 世代交代
#172 依存(#171から)
#173 自律・自立・自由・自主(#172から)

(つづく)

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