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晴れの日も雨の日も#188 願いを叶える(後編)

願いをかなえたいというのは、古今東西老若男女を問わず、誰しもが思うことだ。
私も言霊とか引き寄せの法則を信じているし、それを指向した生き方を心がけている。真剣に願うことは大事だが、キーッとなって思うことは実はうまくいかない、ということも身を持って実感している。

巷には安直に願いを叶えるスベらしきものを語る情報も多い。石か何か高級なものを購入することで願いが叶うなんて話も山ほどある。人の弱みにつけこむインチキ臭い話もたくさん紛れ込んでいそうだ。
そういう意味では、わらにもすがりたい気持ちはよく理解できるが、結局、特効薬みたいなことを声高に謳っているものほどアヤシい。HOW TOではなく、要は自分の心のあり方次第というお決まりのところに落ち着きそうな気もする。


昔話やおとぎ話にも願いにまつわるお話は枚挙にいとまがない。
日本の昔話で言えば、たとえば三枚のお札。鬼婆に追いかけられた小僧が和尚さんからもらった3枚の御札を使って命からがら逃げ出すお話。
苦境からの脱出、命を守るということが小僧の願いだ。いわばマイナスを0に持っていく願いであり、金持ちになるとか、絶世の美女と恋仲になるとかといったプラスの願いではない。

あるいは、フランスの昔話「3つの願い」。
質実に暮らしていた夫婦が、自分たちも一生に一度は贅沢をしてみたいと願う。女神がそこに現れて、3つの願いをかなえてあげると言う。さて、何を願ったらいいのか。二人はバタバタ喧々諤々する。ソーセージを出してもらったり、それが鼻に引っ付いたり、取ってもらったり。結局、元通りの生活を感謝して地道に送ることに落ち着く。自分のそして夫婦共通の本当の願いが何かわかっていないということ。平凡な日常こそ実はかけがえのないものであるということ。そんなことを考えさせられる。

東西の昔話を2つ紹介しただけで大きく語るのは乱暴だが、だいたい、マイナスを0に戻す願い話が多く、「これがほしい」とはっきりプラスの願いをかなえてもらったという話は希少のような気もする。
プラスを積み上げていくのは結局自分たちで頑張ることがまず必要だ。
そしてその前に何をプラスにしたいのか、自分の願いをよく知ることこそが一丁目一番地だ。
願いとは、かけがえのないもの、なくてはならないものの裏返しと考えるとわかりやすいかもしれない。

ディズニーなんかでも魔法使いは頻繁に出てくる。その魔法使いを巡って主人公と悪役がドラマを繰り広げる、というのもよく見る。で、最後には正義が勝つ。あるいは正しい願いがかなえられる。これはドラマだからというのではなく、神様とか大いなるものの意思とかというものは、やはりそういうところを見ているのだと思う。そして、誰かのために、というような願いを持つ時に、人のエネルギーは最大化されるのだと思う。

と、2つもの記事を使って大きなテーマに向かったわりには、「願いの叶え方」という大事なことについて書いていない。予祝とか叶ったものと認識する等々のやり方もあるし、私自身実践していることもなくはないが、私は、どうやって叶えるかより何を願うかの方が大事なのではないかと思っている。変な願いをたててしまうと、うっかり叶ったらかえって大変なんてこともありそうだ。上記フランスの昔話然り。ジャンボ宝くじ3億円当たったら幸せになれるとは限らないだろう。当たったことがないからしらんけど😂

私自身は、願いはかなう、と信じている。信じるものは救われると信じている。「信じる」だらけの話で恐縮だが、鰯の頭も信心から、なんて言葉もある。さて、あなたはいかがですか?

今年は庭のブルーベリーが豊作。第2回収穫を終えたが、まだまだ採れそう❤

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)>
#189 I兄ちゃんのこと
#190 信頼
#191 男は度胸も愛嬌も

(つづく)


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