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「晴れの日も雨の日も」#40 酔っ払い事件簿。からの夫婦問題

酒は魔水だ。
同時に百薬の長だ。コミュニケーションの潤滑剤でもある。
しかしやはり、酒は魔水だ。

先日、入社同期4人の懇親会があった。懐かしい昔話、現在の状況、お互いの価値観、、、話に花が咲き大変楽しい夜だった。
そして、こういう時に酒は美酒から魔水に変身する。事件が起きる。

帰路、私のケータイが行方不明になった。社給品である。一大事だ。翌日も朝からあちこちにバタバタと連絡し、探し回った。
結果的にはその晩一緒だった親友のカバンに紛れ込んでおり、無事手元に戻ってきた。情報漏洩もない。あー、良かった。

しかし、問題はまだ終わらない。
拙宅の山の神の逆鱗に触れてしまった。

60も過ぎて何してんの⁈
情けない‼
無事戻ってきたらそれで終わりなん⁈

昨年からいろいろ学びを続けている私は「起きた事実を受け止める。自分のできることは精一杯やる。あとは神様に預けて手放す。心を捉われから解放する」を理想としている。その姿勢が「フテコイ(=ふてぶてしい)」と映ってしまった。
反省していない、開き直っている、無責任だというご指摘を頂いた。

悪いのは私だ。謹んで反省した。そして彼女も言うだけ言うと少し気持ちがはけたらしい。機嫌が戻った。
とりあえず嵐は去った。
私は、たとえば、日本酒は〇杯までと上限を設けないといかんかな、と反省の弁を口にした。しかし、守れる自信はない。口調の弱さにその辺が表れている。酒席そのものを減らす気は全くなく、基本的に酔っぱらいバンザイと思っている。
たぶん、彼女はその辺気がつきながら黙許してくれている。

さて、夫婦のことというのは実にビミョーでデリケートで、そして難しい。夫婦のことは夫婦にしか解決できないし、正解もない。

人生でもnoteでも先輩のがんち父さんは、向田邦子の本を夫婦で音読することを日課にしているという。とてもステキだ。向田邦子のような視座も指向も秀逸で、上品で美しい文章を夫婦で共有できるというのは、まさに上質な生き方だ。とてもうらやましく思う。

が、拙宅は拙宅のあり方を二人で模索するしかない。

結婚するまでは両目でしっかり相手を見て、結婚してからは片目で相手を見ろ、という。
我が身に振り返ると、結婚する前はガーッと燃え上がったまま一気にゴールインした。が、相手のことは両目でちゃんと見た。はずだ。ような気もする。かもしれない。
ただ、35年を超える月日を経て、お互い相手を片目で見れるようになったことは間違いない。両目ともつぶっている時もあるかもしれない。

だいたい私は規格外れの男のクチだ。ここまで大きな離婚の危機もなく5人の子供たちと共に家庭生活を続けてこられたのは、この伴侶のガマンと許容に負うところが大きい。そういう意味で、私は彼女に大変感謝しているし頭があがらない。これから恩返しもしなければならない。

最後に夫婦円満の秘訣についてステキな記事を見つけた。

吉野 弘 「祝婚歌」(よく聞いたら私が知らないだけで有名な詩らしい)

冒頭に登場した親友に「奥さんと共有したら」と展開したが、本当は拙宅こそ必要なのかもしれない。「フン」と鼻で笑われそうな気もするが。
何をどれだけ共有しているか、ということは「夫婦」の重要問題だ。
俗に言う「ぬれ落ち葉」のようなべったりと共有を求めるでもなく。
それぞれ自分のことだけ「バラバラに」「ご勝手に」でもなく。
共有する部分とお互いそれぞれ一人の部分のバランスはとても大事だ。

そんな話もいずれ夫婦で話してみたい気もするが、こんな話はタイミングや雰囲気が決定的に重要だ。上記のような修羅場を誘発させているようでは、全くそれ以前の問題と言わざるをえない。まずは、日々安寧に、である。

来月から拙宅末子が山梨で大学生活を送ることになり、4人→3人家族になる。また、残った娘(第4子)も、友達と遊び歩いたり家にいないことも少なくない。
ということは、好むと好まざるとに関わらず夫婦二人の時間が圧倒的に増えるということだ。
実は重要な局面はすぐそこに迫っているのかもしれない。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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<予告>
#41 諸先輩の教え
#42 ツナガルって?
#43 I am on your side.
#44 失敗
#45 人生が二度あれば

(続く)

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