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【ながおし!③】あこがれのエンターテインメントの世界へ 宮部 素直さん

長浜で推したい!長浜でこの活動を推している!そんな人々を紹介する「ながおし!」。
第3回目は、声優を目指し、舞台やミュージカルなど幅広く挑戦する宮部素直さんにお話を伺いました。

舞台アカツキ(※)の主役と話せる――少しワクワクしながら待っていると、さわやかな空気とともに、少しはにかんだ表情で宮部素直さんがインタビュー会場に現れた。

素敵な笑顔でインタビューを受ける宮部さん

素直さんって、素敵な名前ですねと水を向けると、「第一印象が良いので気に入っているし、素直という名前どおりになろうと心掛けもできて、いいなと思っています。」と笑顔の宮部さん。想像通りの好青年だ。

宮部さんは、声優を目指している。その中で、多くの経験を積みたいと、令和4年9月に舞台アカツキの門をたたいた。

主役である暁月三郎役は希望したのかと尋ねると、「自分が暁月三郎役であることは、令和5年1月の台本をもらったときに初めて知った。」とさらりと返され、どう思ったのとさらに尋ねると「重いと思った。でもやるしかないとも思った。」と語る宮部さん。芯の強さが垣間見える。

そこから5月までは、週1回の稽古とは別に、今回のプログラムでもある伊賀之忍者衆羅威堂の人たちに殺陣の指導も受けた。5月からは、ほぼ毎日のように稽古に励んだとのこと。

殺陣の稽古に励む

どんなところに苦労しましたかと聞くと、「全部苦労しました。特に、出演者の稽古の密度の違い、殺陣経験の違いで合わせることが大変でした。」と語るも、「最後は周りに支えられ、演技をやれて嬉しかった。」と話す、宮部さん。今回のチームへの愛を感じる。

舞台アカツキの場面

舞台アカツキは、評判が良く、みんな喜んでいたと話をすると、本当に嬉しそうに、「台本を見たときに、直感でこれは面白くなると思ったし、演技で皆さんに楽しんでもらえたことは良かった。ケガをしたかいがあった。」と語る宮部さん。ケガをしたんですかと尋ねると、上演日も両足を負傷中で、サポーターをつけての演技だったとのこと。まさに鉄人だ。

舞台アカツキ殺陣のシーン①

さらに「長浜のような地方都市で、舞台アカツキのような大きな舞台に立てることはありがたい。」と場を作ってくれた、NPOはまかる(※)や長浜市への感謝を語り、「自分も将来、恩返しとして、子どもたちのためにこういう場づくりに関わりたい」と続ける。長浜も捨てたものでないなと思い、嬉しくなる。

今後は、しばらく、演劇やミュージカルなどを続けていくとのこと。「長浜での舞台もあるので、ぜひ見に来てほしい。」と話す。

※令和5年7月8日(土曜日)混沌ハムレットにも出演されます。

舞台アカツキ殺陣のシーン②

将来、例えば5年後は、どんな自分を想像していますかと聞くと、少し悩んで「わからないです。」と答え、「でも、何でもやっていきたい。スケジュールが空いているのがポリシーに合わないので、次々に稽古の予定とか入れてしまう。」と続ける宮部さん。

幼いころ、テレビで見ていたあこがれのエンターテインメントの世界。

彼の姿、彼の声が全世界に流れる日が待ち遠しい。

                               (あん)

※舞台アカツキ……市、長浜市民芸術文化創造協議会が主催し、NPOはまかるが主管する舞台。長浜から発信するアクションエンターテインメントとして、令和5年5月20日、21日に上演された。長浜の若者が多く出演し、躍動感ある舞台となった。また、長浜市声の観光大使である声優の山口勝平氏も声で出演された。

※NPOはまかる……地域に暮らす人々が 等しく芸術文化に親しむことができる社会をめざし、子どもや若者が芸術文化を通して創造し表現できる環境を実現できるよう活動している団体