【物語る句】『その時までは』の巻〜「続 夏目友人帳」を基に 8 あんこ 2024年6月6日 18:08 『その時までは』の巻奪われた友人帳の名の舞えば たましい二つ春に溶けるよ凸凹と妖(あやかし)退治 湯けむり行 雛、孵る夜の月あたたかく空と海約束の樹にひとり占め 少女の陣は夕日に滲む朽野を呼んではならぬ影重く 不死の想いの人魚の汀(みぎわ)満開の桜並木の彼を抱き 若き祖母座す仮屋の窓辺無月なる呪術師の会ひそやかに 廃屋の少年 げんげ田の輪舞同じ花 人と妖へ降り続く あっという間のその時までは※朽野(くだらの):枯野※げんげ田:れんげの花が咲いた田※花:春の季語で「桜」と同義【おことわりと御礼】お読み頂き、どうもありがとうございます。本作はアニメ「続 夏目友人帳」全13話のタイトル(奪われた友人帳、春に溶ける……以下同)を入れ込んだ13句+ラストはオリジナルの1句で、続の世界にインスパイアされて詠んだ全14句で構成しています。インスパイアなので、物語どおりの描写ではない部分もあると思います。また季語(季節)も順不同の部分があります。また、形式は「5/7/5」「7/7」を繰り返す「連句」を基に独自にアレンジしています。あらかじめご了承願えれば幸いです。(ファンの方で不快に思われた方がいらしたら、申し訳ありません)過去の物語る句の作品はコチラに、「物語る句の定義」と「なぜ、連句形式で詠もうと思ったか」についてはコチラに掲載しております。また、連句について知りたい方はコチラをご覧ください(←この記事は長いので読み飛ばしてくださいませ💦)。★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆「壱(第1期)」を基にした物語る句を一年前に詠むも、そのまま長く途切れておりました。しかし、いよいよ2024年秋より「夏目友人帳 7期」の放送が決定!そこで「勝手に前夜祭!」と第二弾を今回詠んだ次第です。今回を機に6期までを物語る句として続けて詠んでいければと思います。本作をこの世に生み出し、送り出してくださった原作者・緑川ゆき氏、アニメ「夏目友人帳」の制作スタッフの皆様に感謝申し上げます。※ちなみに「夏目友人帳 壱」物語る句は下記に掲載しています。 ご高覧いただければ幸いです。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 書いてみる 締切: 7月23日 #詩 #俳句 #創作大賞2024 #詩のようなもの #作品 #連句 #夏目友人帳 #続夏目友人帳 8 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート