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【物語る句Ⅱ】『やがて嵐』:連句形式を基に
やがて嵐
かはたれの点となりゆく引鶴よ
まなこ開けどまだ春の夢
見つけると失くすは同じ初虹の
君との時間いまも続きて
陽炎の中に溶けたる指と指
息できぬほどあふれて蝶は
手つかずの世界に降りてしまひたる
影の濡れればまどかな蜜に
散る花のやがて嵐となる日まで
高きへ笙の啼く聖霊会
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以前、「物語る句」として
掲載した『夜の刀』。
https://note.com/nag1aky/n/n6944e8c4f035
この10句はある物語をベースに
連句形式を借りて作った作品。
今回はその春Ver.となります。
前作とともに、ご笑覧願えれば幸いです。
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