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【お仕事】贈答用の俳句制作の依頼をいただきました。

先日、某企業より「贈答用の俳句を作ってほしい」という依頼をいただきました。
なんでも自社アメニティに入れるんだそうです。

突然のお話。締切まであまり期間がなく、複数句の要望。うーんうーん(⁠@⁠_⁠@⁠)
何とか提出し、そのうちの一句に決まったとのこと。ほっとしました😌

こういうお仕事も、こういうカタチでの俳句制作も初めて。

先方からは内容や季節について事前のオーダーが。ある意味、テーマ詠に近いかも。

違うのは、対象(受け手)が企業のクライアントという点。顧客の中には当然、俳句を知らない人もいる、むしろその方が多いかもしれない。一方で、既に俳句をやっている人もいるだろう。

俳句を知らない人が読んで「わかる言葉・季語」で作り(なので、文語は使っても旧仮名の使用はヤメタ)、なおかつ俳句をやっている人が読んでも質が担保された俳句。

そんな俳句を! と、取り掛かりましたが……

難しい〜〜!!
思ったより時間がかかりました。

やってみて思ったこと。まず、つくづく季語ってマニアックなものが多いなあと、日常の観点から見ると。だから、想像力を掻き立てられて俳句を作れて楽しいんだけど、こういうお仕事の場合は「一般の人がわかる季語って何??」と、そもそもの定義みたいなのまではからずも見直すハメになり、脳はちょっとした混乱状態に。

あと、言葉の選定。
先方から内容の指定があるので、それに沿った言葉を探して組み立てる必要がある。
(言い方に難ありかもしれませんが)なんとなーく借り物というか、自分の作品なのに自分が作った感じがせず、はじめのうちはその違和感がシックリきませんでした。

でも制作過程を通じ、普段自由に作っているときの自分の志向する言葉や季語が客観的にわかり、結果的には収穫でした^_^

製品化されるのが楽しみです❤

最後に、依頼いただいた企業さんの企画力・アイデアに「一人の働く者」として拍手を贈りたいです。

クライアントへの謝意をモノで表す。
それはよくある方法。

そこに、自分たちの総意である「言葉」を組み合わせる。それも一捻りして、「俳句」というカタチで。
同業他社との差別化もはかれるしね。

「そういうやり方もあるんだ!」
目を開かれた思いです。

そして、今回の経験から俳句のお仕事の可能性はやり方次第でいろいろあるんだな、と思いました。

ご依頼、改めてどうも有難うございました。
新しいお仕事と貴重な経験、縁を大切に、今後も歩いていきたいと思います。
そしてこういうお仕事、まだ未知の俳句のお仕事にこれからも携わっていければと思います。

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