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カルチャー俳句通信

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担当している㈱カルチャー俳句講座の生徒さんへのコーナー☆講座感想や作句ポイントなど。
運営しているクリエイター

記事一覧

三色の交差点:俳句同人誌『カルフル』創刊号

あわあわとした光の輪が優しい表紙。 この同人誌、そして同人三人の現在、そしてこれからの光…

あんこ
5日前
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コンプレックスと肯定と:俳句誌『豆の木』No.28

超結社句会「豆の木」。 今年の初夏、30周年記念号(No.28)が刊行。 豆の木句会を紹介いただい…

あんこ
11日前
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十七音の包容力と瑞々しさ:黒岩徳将句集『渦』

煌めきながら切ない、この十七音たちは、この感覚は何なのだろう。 本句集を読み終えての第一…

あんこ
1か月前
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まどやかな祝福:阪西敦子句集『金魚』

金魚揺れべつの金魚の現れし 華やかに鰭を動かし、水を遊ぶように泳ぐ金魚。 複数あるいは品…

あんこ
1か月前
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【俳句掲載】『名句水先案内』(角川俳句コレクション)

角川『俳句』連載の「名句水先案内」(2020年4月号~2022年3月号)。 今回、角川俳句コレクシ…

あんこ
2か月前
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明日のある日常:折島光江句集『助手席の犬』

「できるだけ普段着の言葉で、普段着の景色を季語とともに俳句として詠みたい」 自分の心と身…

あんこ
3か月前
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【俳句掲載】『全国・俳枕の旅62選』

俳人・広渡敬雄さんが『全国・俳枕の旅62選』を上梓なさいました(出版社:東京四季出版)。 その中の一句として拙句を掲載していただきました。 どうもありがとうございます😊 著者の広渡敬雄さんは俳句結社「沖」同人、第58回角川俳句賞受賞。 俳句のみならず、文筆の方面においても活躍著しい方です。 本書は、各章ごとに全国各地の名所・旧跡とその場所にちなんだ著名俳人を取り上げ、土地と作家のエピソードを織り交ぜて紹介。さらにその中に古今の俳人たちの句が一緒に掲載されています。 まだ

軽やかに、カラフルに:箱森裕美句集『鳥と刺繍』

雷鳥や刺繍の花のその軽さ 句集タイトルのイメージにもっとも近い作品を挙げるとすれば、上記…

あんこ
6か月前
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【自選俳句10句】2023「日日俳句」より

対岸柏柳明子 初がらす垂直に時止まりけり まなうらに四日の海を仕舞ひたる 対岸の翳りはじめ…

あんこ
6か月前
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愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

こんな日は仲間はづれの雉が好き この句の中に自分を見る人、あるいは共感する人は、「ここに…

あんこ
7か月前
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【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

はじめに「日日俳句(にちにち・はいく)」とは、2023年の元日から一日に一つの俳句(および短…

あんこ
7か月前
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独自の詩の森の世界へ:しなだしん句集『魚の栖む森』

死角の無い句集である。 どこから読んでも、どの句を読んでも面白い。 溜息が出るほどだ。 全…

あんこ
7か月前
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【雑感】川崎市生涯学習財団「俳句入門・秋編」を担当して

川崎市生涯学習財団で年三回(春・秋・冬)開催の「キラリ文化教室」。 その講座の一つに「俳…

あんこ
8か月前
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句集の鑑賞文を寄稿しました【BLOG俳句新空間・第214号】

BLOG俳句新空間・第214号での企画、【渡部有紀子句集『山羊の乳』を読みたい】に鑑賞文(下記記事)を寄稿いたしました。 ちなみに、同句集についてはnoteでも鑑賞文を掲載しております↓ noteをお読みになった有紀子さんよりご依頼を頂き、今回の寄稿となりました。 機会を頂き、ありがとうございました😊 両記事、ご高覧願えれば幸いです!