【俳句掲載】『全国・俳枕の旅62選』
俳人・広渡敬雄さんが『全国・俳枕の旅62選』を上梓なさいました(出版社:東京四季出版)。
その中の一句として拙句を掲載していただきました。
どうもありがとうございます😊
著者の広渡敬雄さんは俳句結社「沖」同人、第58回角川俳句賞受賞。
俳句のみならず、文筆の方面においても活躍著しい方です。
本書は、各章ごとに全国各地の名所・旧跡とその場所にちなんだ著名俳人を取り上げ、土地と作家のエピソードを織り交ぜて紹介。さらにその中に古今の俳人たちの句が一緒に掲載されています。
まだ読み始めたばかりですが、作品を楽しみつつ自然と俳句や俳人についての知識を得ることができる構成になっており、その点が魅力的です。
同時に現在活躍中の俳人の作品も豊富に掲載されており、一つの土地についてさまざまな角度から詠まれた俳句を味わうことができます。
また全国各地が対象なので、単純に未来の旅先を探す読み物としても楽しく、寝る前に「今日は何処へ行ってみようか」と思いながらページを繰るのに適した一冊ではないでしょうか。
岡本眸が大好きなので、「葛飾と岡本眸」の章があったのが嬉しかったです。
残りしか残されゐしか春の鴨 岡本眸
また、「仙台と芝不器男」の芝不器男の作品には「透明なかなしみ」のようなものを感じてほうっ…としてしまった。この人も本当に、いい。
人入つて門のこりたる暮春かな 芝不器男
最後に、拙句は「隅田川と富田木歩」の章に紹介していただきました。
風に鳴る夜食の袋隅田川 柏柳明子
個人的ですが(現存の作家の中で大好きな一人である)津川絵理子さんと同じ章に掲載していただけたのが嬉しかったです😊
読み応えのある一冊です。ぜひ、ご一読ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?