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俳句、短詩

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自分の俳句作品や、鑑賞、思いなど気ままにまとめています。また、短歌などの短詩形作品などについても触れています。
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2023年4月の記事一覧

【物語る句】猫と友人帳の巻〜「夏目友人帳 壱」を基に

【物語る句】猫と友人帳の巻〜「夏目友人帳 壱」を基に

猫と友人帳の巻
万緑を駆け抜く猫と友人帳 

 露神の祠ひかりへひらき

八ツ原の怪人まなこ温かく

 真夜にまみえし時雨と少女

友の名を呼べば心色の切符

 水底の燕永遠にはにかみ

子狐のぼうし夕焼を翻し

 「好きよ」と触れる儚い光

涼風にあやかし祓い微笑めば

 月の音零すアサギの琴よ

ヤケ酒とケンカとニャンコ徒然帳

 五日印は霧に散りゆく 

山の辺の秋の夜宴はさざめきて

 少

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連句誌『みしみし』11号の参加、そして連句の魅力

連句誌『みしみし』11号の参加、そして連句の魅力

2023年春、連句誌『みしみし』(不定期刊行)の最新号(11号)が刊行されました。
編集人は「豆の木」でご一緒の俳人・三島ゆかりさん。
俳人・連句作家・歌人・柳人などなどがゆかりさんの声掛けにより集合、インターネット上で三十六歌仙を巻いていきます。

私は一年前に「手鏡の巻(旧題・根分の巻)」に参加した縁で本号に俳句作品を掲載いただきました。
そこで今回、『みしみし』11号と連句の魅力について書い

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