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俳句、短詩

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自分の俳句作品や、鑑賞、思いなど気ままにまとめています。また、短歌などの短詩形作品などについても触れています。
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2020年10月の記事一覧

「第4回新鋭俳句賞」受賞作を読んで

「第4回新鋭俳句賞」受賞作を読んで

10月も終わりの先日、「第4回新鋭俳句賞」が発表されました。
正賞ならびに準賞のお二方、おめでとうございます!
作品は下記URL内で公開されています。

l正賞は渡部有紀子さん「蟻眠る」

いや~…これは読むほどに沁み入る30句!
いろいろな俳句賞がありますが、
受賞作を読んで感動したのは久しぶりでした。

表題句
蟻塚の奥千萬の蟻眠る

静かな詠みぶりの中に思いがけない深淵。
その深さと静けさは

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俳句創作に意外に役立つ? 別の世界で培った「リズム感」♪

俳句創作に意外に役立つ? 別の世界で培った「リズム感」♪

はじめに5年ほど複数のカルチャー俳句講座で講師を担当しております。

その中で得た雑感や経験、俳句創作に役に立ちそうなことを生徒さん向けに発信するコーナーです☆

第1回は「リズム感」。これから俳句をやりたい方、既にやられている方も宜しければ。ちなみに、本欄はあくまで個人的経験に基づく見解ですので、ご了承ください♪

なぜ初心者の頃から俳句のカタチの中にリズムを生かせるのか?俳句は短い。なんたって

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新作俳句掲載☆『俳句四季』『俳壇』11月号

新作俳句掲載☆『俳句四季』『俳壇』11月号

今月発売の俳句総合誌2誌に、
新作を掲載頂きました。
どうもありがとうございます☆
『俳句四季』16句、『俳壇』6句。
機会があれば、ご笑覧願えれば幸いです。

【10/11埼玉新聞・柏柳明子句集『柔き棘』紹介、ほか】

【10/11埼玉新聞・柏柳明子句集『柔き棘』紹介、ほか】

上記の新聞ほか、沖縄タイムスなどの「俳句はいま」欄で、俳人・神野紗希さんに下記タイトルにて句集評を執筆頂きました。感謝致します。

【[俳句はいま](10月) 柏柳明子「柔き棘」など 代替可能性 現代の病理】

私が句集に織り込んだテーマの1つを
きちんと捉えてくださっており、嬉しく拝読しました。

そして、同じ週に今度は私が執筆した
なつはづきさんの句集『ぴったりの箱』
の鑑賞をネット「BLOG

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「若いうちに俳句を始められていいね」と言われて

「若いうちに俳句を始められていいね」と言われて

大学を出てしばらくしてから現在の結社に入って、何度この言葉を聞いたことでしょう。

でも20~30代の私は
「俳句を始めるなら30歳前後のほうがよいのでは」と思っていました。

私の周囲をみると、そのくらいの年齢から始めた人の方が新鮮な感性を維持しつつ、言葉と感覚のバランスをよく詠んでいるように見えました。
鑑賞も深みがあって素敵に聞こえました。

もちろん「若い」ゆえに詠める世界もあって、その特

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柏柳明子句集『柔き棘』ご紹介・鑑賞5

柏柳明子句集『柔き棘』ご紹介・鑑賞5

俳句作品・評論と二刀流の作家お二人に書評を掲載頂きました。どうもありがとうございます。

☆堀切克洋氏の俳句サイト「セクト・ポクリット」〜「〈街〉に生かされている〈わたし〉」

☆西川火尖氏、『炎環』10月号にて「スイッチ」←写真の誌面にて掲載。

いずれも鋭く、素晴らしい鑑賞かつ俳句論。改めて、第二句集を編んでよかったと思います。