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定期的に読みたくなる「野心のすすめ」

人生の節目と言うと大袈裟だけれども
定期的に読みたくなる本が私にはいくつかあって
林 真理子著「野心のすすめ」もそのひとつ

どちらかと言えば私は、野心溢れるタイプでもないし
友人からは「凪だね」と言われる
良くも悪くも常に冷静で感情が表に出るタイプではない
自分の意見や芯はあるが、自己主張が激しいわけではない
ということらしい
「凪…」友人よ、私のことを良く現している言葉だと思うよ

そんな私は感情を表には出さないが、心の中では
「今の自分どんな状況?」
「このままで大丈夫なのかな?」
「もっと頑張らないと」
と不安と戦っているしネガティブ
はっきり言って暗い!
一見、そんなふうには見えないからやっかいなのだ

なので、今は頑張りどきだ!
もう少し欲を出さないと!とか
自分的に一歩も二歩も前に進みたいタイミングに
自分を奮い立たせるために「野心のすすめ」を読んでいる

時代背景はバブル期で日本が一番豊かで勢いがあった時代
今とは相違があるけれども
著者の心の持ち方がとても参考になるのだ

若い頃、野心と聞けば
「あの人ガツガツしてるよね」とか
「野心家だよね」とか
他者を批判する言葉として耳にすることが多かったし
「女性は奥ゆかしくあるべき」
なんて女性のあり方として野心を持つことが
良くないことであるかのような表現として使われていたように思う

私はそれをどこか真に受けている部分があって
野心を持つことや、強く自己主張することは
あまり好ましいことではないと思っていた
でも、この本を読んでそうではないのだ!
と言うことに気付かされた

この本を読んで「野心」を私なりに解釈すると
・やりたいこと対してに真っ直ぐであること
・「こうなりたい」「こうありたい」と理想を掲げ
 そこに向かって突き進むこと
・他者からどう言われようが気にすることなく、なりふり構わず頑張ること
すなわち、必死、一生懸命という言葉がしっくりくる

何回読んでも心に響いて、がんばろうと思える言葉は
「新規巻き返し」
「私の人生を変えてあげられるのは私だけ」

この2つの言葉は自分を励まし
前に進む為の原動力となっているのはたしか

女性の社会進出に伴い、出産・育児の問題や
どうやっても乗り越えられない壁
くじけそうになった時に自分を慰め、奮い立たせてくれるのは
同じ経験をしてきた先人たちの言葉だったりする

うまくいかないことばかりだけど
挫けずに今日も前に進もう


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