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Labカラーモードの使い道が前から気になってた件にそろそろ決着をつけたい

nadia, Inc.

こんにちは、デザイナーのOです。
Photoshop全盛期時代にカラーモードについて興味津々だった頃、Labカラーモードって結局のところ、どんなシーンで活用できるんだろう?という疑問を抱きつつ、そのままデザイナー人生を送ってきてしまいました。
なので今更ですが、この場を借りて自分なりにそろそろ結論を出したいと思います。

Labカラーってなに?

まずはLabカラーについて簡単に説明。

1931年に色規格の国際照明機関CIE(Commission International d’Eclairage)によって開発。黒から白(明度=Lightness)と2つの色彩要素である緑から赤の範囲の要素(a)、青から黄の範囲の要素(b)によって構成されたカラーモデル。色域が広く、デバイスに関係なく色を明確に表現できるので、システム間での色調のズレを少なくする特徴があある。8bit〜16bit/チャンネルの編集が可能。

とのこと。

Labカラーは人が目視できる色をすべて含んでおり、RGBやCMYKの色域も網羅しています。
個人的な解釈として、RGBやCMYKって表現したい色を正確に出力できるかどうかは出力するデバイス(モニターやプリンタ)に依存するので、デバイス間において正確にカラー情報を伝えるには不向き。
対してLabカラーはデバイスに依存することなくカラーを絶対的な数値で指定するので、カラーマネジメントにおいて有用なカラーモデルであると認識しています。

ちなみにLabカラーはモニターが表現できる色域を超えてしまっているため、モニター上で色調を確認できないらしく、色域の広いadobeRGBに近い色調で表現されるそうです。

といった真面目な話はさておき、
だったらLabカラーモードでデザインしたものをベースにして、用途に合わせてRGBやCMYKに変換すれば、都度色を気にする必要もないし最強なのでは?と思ったこともありましたが、そんな使い方してるデザイナーに会ったこともない。
なんだかんだRGBとCMYKに支えられてここまでやってきましたが、日常のデザイン業務の中で活用できるシーンはないものだろうかと思って調べてみました。

どんなシーンで活用できるのか

Photoshopは画像編集ツールなので、より高いクオリティーが求められる画像編集に利用されるのは想像できますが、日常業務の中で活用できる場面はないものかと自分なりに色々調べてみた結果、いくつか使い道が見えてきたのでご紹介します。

1.RGB → CMYKに変換時、なるべく色味を保ったまま変換

例えばRGBで作成されたイラストをCMYKに直接変換すると、色域の関係で色味がくすむことはよくあります。
そんな時、カラーモード変換時にLabカラーを経由して調整することで、色のくすみを抑えてCMYKに変換できるとのこと。

<手順>
・RGBからLabカラーに変換する。
・トーンカーブでチャンネル”L”を選択し、少しだけ明るくなるように調整。
・色相・彩度で、彩度を「+10 〜 +20」くらい上げる。
・調整後はレイヤーを統合。
・LabカラーからCMYKに変更して完了!

実際に試してみたのがこちら。

ちょっとわかりづらいですが、確かに直接CMYKに変換するよりもLabカラーを経由して調整することで、くすみやすい黄色・水色の発色をある程度保った状態で変換することができました。
とはいえさすがに限度もあるので、結局はCMYKに変換した後に微調整は必要かなと思います。
ちなみにこちらは調べてみたら色々と情報がでてきたので、ある程度認知された方法みたいですね。

2.CMYK → RGBに変換時、色味の鮮やかさを再現

RGB → CMYK変換時に活躍できるなら、逆もまた然りです。
RGBからCMYKに変換する際、CMYKはRGBに比べてカラースペースが狭いため、その色の近似色に置き換えて表現されますが、これはあくまで定式化された計算方法に従って変換がされているとのこと。
なのでRGB → CMYKの変換アルゴリズムを逆算して画像を調整することで、元のRGB画像に近づけていくことができるそうです。
その際、トーンジャンプを起こしてしまう主な原因の明度を保持したまま、CMYKで減少した色成分だけを抽出して調整できるLabカラーモードの出番というわけですね。

こちらのやり方について解説すると話が長くなってしまうので割愛しますが、実際に手順に従って調整を試したところ、かなり自然な仕上がりでRGB画像の彩度に近づけることができました!
こんなシーン頻繁にないとは思いますが、個人的にはこの使い方が一番まともな気がしています。

3.彩度を上げず自然にコントラストを調整

RGBでコントラストを調整すると、明るさとともに彩度も強くなってしまうことがありますが、Labカラーモードを利用することで、彩度はそのままに自然なコントラスト調整が可能とのこと。

<手順>
・RGBからLabカラーに変換する。
・トーンカーブでチャンネル”L”を選択し、コントラストを調整。
・LabカラーからRGBに戻して完了!

Labカラーモードのチャンネル”L”は明度を表しているので、色味を変えることなく調整ができるということですね。
とはいえRGBでも補正方法は1通りではないので、やり方次第って気もします。
色々と試してみた結果、思い通りにコントラストを調整できない!という時にこの方法を試してみるのはアリだと思います。

まとめ

改めて活用方法を調べてみた結果、Labカラーモードの特性である明度と彩度を切り分けて色調整が必要な場面で活用できるということがわかりました。
今回紹介した内容が正しい使い方かはわかりませんが、実際の業務を想定した場合、上記のような活用方法はあり得そうだなと思います。
思い通りに画像加工ができないという方がいたら、是非一度試してみていただければと思います。

積年の課題に決着が着いたところで、どこかの誰かにとって少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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