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捨てる神あれば、拾う神あり。

0時を過ぎたから昨日だけど、昨日はハワイ土産の話を映画観る前に書いたから、日付は変わったけど二つめの日記を書いてる気分。

とにかく観終わった新鮮なうちに書いておきたい。

これまでに観たカウリスマキの映画はそんなに多くはないけれど、『希望のかけら』は彼の作品のなかで、わたしのいちばんになった。

不要な説明など一切なく、台詞も最小限で、深刻な場面が淡々と、ユーモアを忘れず進んでいく。
シリア難民が主人公の、とても重い内容なのに、劇場で笑い声が起こる「抜け感」が絶妙だ。

予告編を観ただけでもその「抜け感」を感じられるだろう。

https://youtu.be/g6MsSqH4FNc

辛辣な現実を、いつもの独特な可笑しみと、どこか寓話的な人物たちのやり取りのなかに潜ませ、フィンランドの冷たい風景を温かくしている。

捨てる神あれば、拾う神あり。

映画館を出て最初に浮かんだ言葉は、世の中捨てたもんじゃないという「希望」だ。

そんな「世の中」であってほしい。
切に願う。

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