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なっちゃんヘッドスパデビューするの巻

ここ最近仕事に
棍を詰めていたせいか、
肩こりと目の疲れで
ドロドロな日々を過ごしていた。

ストレッチしても
肩の関節がパキパキと
無常に鳴るだけ。

ホットタオルを
目の上に乗せても
一瞬癒されるのみ。

これはどうしたものか…

思わず頭を抱えたら、
偶然気がついた。

頭皮が尋常じゃなく
ガッチガチに固まっていることに…

普段の私の頭は
触ると頭皮がグニグニ動く
やわらか頭である。

それが岩のように固く、
軽くマッサージしても
簡単には解れてくれなかった。

助けてGoogle先生!!

ということで検索すると、
どうやらヘッドスパがいいらしい。

美容院が苦手で
早く帰りたい一心なので、
今までオプションメニューは
回避してきたが、
ここまできたら
背に腹は変えられない。

明日行けるサロンを検索して
予約を済ませた。

当日、少し緊張しながら
ビルの一角に入っている
美容院を訪れた。

お店のドアを開けると
ナチュラルな雰囲気で
ふんわりとアロマオイルの
香りがしてきた。

「今からお主を癒してやるから
 肩の力を抜くが良いぞ…」
と語りかけられているような
癒しの空間だ。

通されたのは
パーテーションで仕切られて
他のお客さんの姿が
見えないくらいの半個室。

落ち着くぅ…

担当してくれる
スタイリストさんが
カウンセリングから
最後のブローまで
同じ方がやってくれるというのも
人見知りには有難い。

初対面でのおしゃべりも苦手なので、
事前アンケートで「会話は控えめ」に
チェックしておいた。

簡単なカウンセリングをしたあと、
ヘッドスパとリンパマッサージで使う
アロマオイルを選びシャンプー台へ向かった。

シャンプーエリアは
カーテンで仕切られて、
間接照明のみの静かな空間だった。

シャンプーとトリートメントが終わると、
炭酸シャワーで頭をほぐしていく。

ボコボコと暖かいお湯が
頭にかけられて、
すでに少し眠たくなってきた。

「ではヘッドスパしますね。」
とスタイリストさんが言うと同時に
さっき選んだアロマオイルの香りが漂い、
全身の緊張がだるんと抜けてきた。

絶妙な力加減で揉み解される頭…

初めての場所で
リラックスするなんて危険だ…!
というよく分からない警戒心は
あっという間に溶けていった。

ぐぉっ…

まさかの自分のいびきで目が覚め、
なんとも言えない恥ずかしさで

「気持ち良すぎて寝ました…
 いびきまでかいて、スミマセン…」

と謝るしかなかった。

するとスタイリストさんは、

「何言ってるんですか〜!
 ヘッドスパは
 疲れを癒すためにするんですから、
 眠れるくらい気持ちいいって言うのは
 私たちには最高の褒め言葉ですよ。
 まだあと30分くらいあるので
 どうぞゆっくりお休みください。」

と、逆にびっくりしたように答えた。

次に目が覚めたときには、
体がぽかぽかして
血色がめちゃくちゃよくなっていた。

まるで魔法だ。
心なしか視界もクリアになった気がする。

スタイリストさんがブローしながら、
自身もヘッドスパが大好きで
いろんなお店のものを試しながら
自分の今のスタイルを作ってきたこと、
どの店も10〜30分程度で全然物足りないので
60分近くしっかり施術していることなど
ヘッドスパへの拘りを教えてくれた。

好きだからこそ妥協せず、
自分が最高だと思うサービスを
提供しているとのことで、
私はすっかりその手技の虜になった。

ブローが終わると
髪もなんだかツヤサラしていて、
気分がよかった。

「また来ます…」

自然とそんな言葉が溢れ、
美容院が少し好きになった。

軽い肩と柔らかい頭皮を取り戻した私は、
また明日から頑張ろうという
前向きな気持ちで家路についたのだった。

(あとから思ったけど、前髪
 美容院で切ってもらえばよかったな…)

あなたの大切なものを教えてください。
形式は自由。11月30日締切りです!

最後まで読んでくれて
ありがとうございます😊

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