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ハヤシライスが食べたいお話

再放送で偶然見始めたドラマ「流星の絆」
原作は、ミステリー作家の東野圭吾だ。

本作以外にも、ガリレオシリーズやマスカレードホテル、麒麟の翼などなど、挙げだしたらキリがないくらい映像化された作品がある。

流星の絆は、両親を惨殺された幼い三兄弟が成長して、両親を殺した犯人を見つけるまでのストーリーを描いている。
主演の二宮和也、脇を固める錦戸亮と戸田恵梨香が三兄弟役だ。
シリアスなシーンの合間にコメディ要素も散りばめられていて、すごく面白い。
主題歌を歌う中島美嘉がゲスト出演していたり、桐谷健太がねっとり七三ヘアで気持ち悪い上司を演じていたりと、見どころ盛りだくさん。

そして、この物語の鍵となっているのが「ハヤシライス」なのだ。
三兄弟の父親は街の小さな洋食店のシェフで、秘伝のレシピで作ったハヤシライスを出していた。
あんまり書くとネタバレになるから省略するが、度々登場するハヤシライスがめちゃくちゃ美味しそう…。

作ればいいじゃん、と言われそうだけど、そうじゃないのだ。
手間暇かけて作られた洋食屋さんのハヤシライスが食べたい。
玉ねぎや牛肉、マッシュルームが入ったデミグラスソースのやつ。
じっくりコトコトと煮込んで寝かされた、味わい深いハヤシライスが食べたいの…!

あーだこーだ言ってるが、普段の私は美食家でもなんでもない。
レトルトもファーストフードも大好きだ。
ただ、あのドラマが美味しいハヤシライスを食べたい欲を掻き立ててくるのだ。

さっそくGoogleマップを開き、ハヤシライスと打ち込んで出てきたお店を尋ねてみることにした。

ハヤシライスを看板メニューにしているお店は、想像以上に少ない。
メニューに載せているお店も希少だが、ほとんどのお店が昔からその地域に愛されていそうなレトロな雰囲気のところが多かった。

その中から、見た目で「これだ!」と思ったお店に行ってみることにした。

地下鉄の駅から少し歩いた住宅街にあるその洋食屋さんは、開店して10分も経たないうちに満席になっていた。
メニューを見るに、そんなにお安くない。
それでもこの人気ということは、期待も高まる。
運良く空いていたカウンターに座り、ハヤシライスを注文した。

…が、まさかの「ハヤシライスは当面の間お休みしています」

えっ…えっ…えぇーーー!!

お休みなんて、聞いてないよ…

ハヤシライス食べる気満々だったので、かなりガッカリ。
仕方ないので、デミグラスソースを使っているオムライスを注文することにした。

「あ、終わっちゃいましたね。」

…ん?
流星の絆でも、二宮和也がハヤシライス注文した要潤にこんな返しをしてたなぁ。

なんて、そんなこと今はどうでもいい。

え、開店して間もないのに、もうないの?!

たしかに、周りを見渡したらみんなオムライス食べてるやん。

ハヤシライスもオムライスもないなんて、私のワクワクはもう跡形もなく消え去っており、なんなら「じゃあ帰ります」って言いたいくらいだった。

だが、実際にそれを口にするには勇気が足りず、「じゃあ…」と言いかけて、「このミックスフライ定食で…」と続けてしまった。

フライは、固めの衣に大ぶりなエビや帆立が包まれており、食べごたえたっぷりだった。
けど、完全にハヤシライスを食べるつもりで来て、なんとか気持ちを切り替えて頼んだオムライスが品切れだった流れから食べたので、感動薄めだったのはここだけの話。

お会計のとき、店員さんに、
「ハヤシライスって、再開の目処はあるんですか?」
と尋ねてみたところ、
「材料が手に入らず、1年以上お休みしてるので、予定はないです。」
とアッサリ。
このお店はもう、看板メニューはハヤシライスからオムライスに交代してしまったのかもしれない。

別の日に訪れた定食屋さんのハヤシライスは、トマトベースにタマネギたっぷりの豚肉ハヤシライスだった。
これはこれで美味しかったんだけど、今私が探しているものとはちょっと違う。

そんなわけで、洋食屋さんの美味しいハヤシライスが食べたい、という夢はまだ叶っていない。
でも、これから、いろんなお店のハヤシライスを食べ比べていくのも面白いかもしれない。
次はどのお店に行ってみようか。
なっちゃん好みのハヤシライスを探す旅は、まだまだ続きそうだ。

嬉しいお知らせが。
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最後まで読んでくれて
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