naco

空想と現実のあいだ

naco

空想と現実のあいだ

マガジン

  • playlist

    独断と偏見によるセレクト

  • songs to write about

    空想と現実のあいだ

  • diary

    ひとりごと

  • traveling is art

    旅はアートだ

最近の記事

たったひとつのウェディングソング

それは今から6年前のこと。 私たちはこの世にたったひとつのウェディングソングをあるカップルに贈った。 うちのバンドのリーダーの知り合いだった彼とその奥さんは、学生時代からお付き合いをしていて、いよいよ結婚するということだった。私たちは普段、ウェディングの現場でライブをすることが多かったが、今回のような依頼は初めてだった。 彼が書いた奥さんへの手紙を歌詞にして、オリジナルソングをプレゼントしたい。 そんな願いを受けて、私たちは創作活動に挑んだ。 彼が書いていた手紙から伝

    • 秋の夜長に聴きたい10月のプレイリスト。

      秋の夜長は自分だけの世界に。 良質な音楽とともにおうち時間を充実させれば、 少し現実を忘れられそう。 お風呂に浸かりながら、 ベランダに出て夜風に当たりながら、 寝る前のひとときに。 月夜に浸れるプレイリストを。 1. Midnight Moon - Oh Wonder 2. Shine - BJ the Chicago Kid 3. Always - Gavin James 4. Warm on a Cold Night - HONNE 5. Easy - El

      • 夏の終わりに聴きたい9月のプレイリスト。

        なんだか蝉の鳴き声も日に日に僅かになってきて、夜の空気も少し涼しい。 お祭りも花火もフェスもなく、ステイホームしてたらしれっと終わりそうな今年の夏。 そんな物寂しさが混じる日に、お風呂上がり窓辺に立ち氷の入った麦茶をグビッと。休日の昼下がり、外で遊ぶ子どもたちを眺めながら生ぬるい風を感じる。甘酸っぱい記憶を思い出す。 そんな時のプレイリスト、どこか懐かしいエモポップを。 1. Sunset - 92914 2. supercuts - Jeremy Zucker 3

        • 台湾アート旅、クリエイティブパークへようこそ

          コロナ禍で旅に出たい欲が強まっている今、自由に飛べる日を夢見て忘備録的に日記を残す。 「Traveling is Art」(旅はアートだ!)ということで、気づけばその土地の美しいものに自然と足が吸い寄せられている。 第1弾は、以前から振り返りたいと思っていて、近年新たな注目スポットが次々と誕生している台湾・台北から。2018年6月上旬、早くも茹だるような夏日真っ盛りの台北に出張と観光を兼ねて訪れた際の、おすすめの場所を写真とともにご紹介。 amba Taipei Son

        たったひとつのウェディングソング

        • 秋の夜長に聴きたい10月のプレイリスト。

        • 夏の終わりに聴きたい9月のプレイリスト。

        • 台湾アート旅、クリエイティブパークへようこそ

        マガジン

        • playlist
          2本
        • songs to write about
          2本
        • diary
          3本
        • traveling is art
          1本

        記事

          ずっと一緒にはいられない。再びの青春を共にする仲間たちよ

          生まれてから住む場所が幾度となく変わる生活を送っていた私には、幼馴染と呼べる人がほとんどいない。 いわゆる転勤族で、名古屋 → ニュージャージー → カリフォルニア → オハイオ → 名古屋 → オハイオ → 川崎 → 名古屋 → 東京と、学校も毎年のように変わりながら多感な時期を過ごした。 物心ついた頃からそんな生活だったので、いつか来る別れと新たな出会いを繰り返すことが当たり前になっていた。 ある場所に住んで2年も経とうとしていると、よく父親に「次はどこ引っ越す?」

          ずっと一緒にはいられない。再びの青春を共にする仲間たちよ

          結局のところ自分には

          週末はSNSデトックスでもしないとやってられない。 オンライン上のコミュニケーションがますます活発になっている反面、ディストラクションも多い。暗いニュース、人々の様々な意見に振り回されるより、今は自分の世界にとことん篭る。 先日からようやく夜型の負のループから抜け出した私は、早起きをして洗濯機を回して朝食を作りコーヒーを淹れる。 最近ハンドメイド雑貨を作り始めた。 永遠にPCを目の前にする生活に疲れてしまって、他に没頭できることを探していた。 キーボード以外の手触り。こ

          結局のところ自分には

          ユートピア

          「ユートピア」と聞くと、白を基調としたキッチンのモデルルームと、そこに着くまでに辿った螺旋のような長いハイウェイを思い出す。 コンクリートの影に生い茂る緑がキラキラと輝いている、うだるような真夏のある日だった。 モデルルームの中に入ると、ひんやりとした冷気に包まれる。 私は趣味で、わかる人にしかわからないプレイリストを作っているのだが、よくLinens 'n Things(アメリカに昔あった大型ホームテキスタイル・ライフスタイル雑貨店、現在はオンラインショップのみとなってし

          ユートピア

          夜明けのバンナイズ

          ロサンゼルス北部にあるバンナイズ。 その街を南北に走る大通り『Van Nuys Boulevard』では、1950〜70年代ごろ流行していた“クルージング”の聖地として毎週水曜日の夜、若者たちが自慢の車やバイクを走らせていた。 新しい出会い、ミルクシェイクとバーガーで乾杯。 カリフォルニアの夜に、ティーンは刹那の注目と刺激を求めた。​ 今、その賑やかな夜はもうない。 やっているかやっていないか分からない、錆びた看板の店が並び、ただただ広い道路を車が走る。裕福とは言えない地域

          夜明けのバンナイズ